革命最高指導者「中東の諸国民はアメリカによる干渉にほとほと嫌気が差している」
2011年02月22日付 Jam-e Jam 紙
革命最高指導者演説要旨
■ 抑圧者たちへの嫌悪感こそ、諸国民の目覚めがもたらした最初の成果である。
■ 地域の人々の痛みは、アメリカの魔手を退けることで取り除かれる。
■ 地域各国での人民運動は間違いなくイスラーム的なものであり、強化される必要がある。
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日の朝、体制の責任者や関係者、イスラーム諸国の大使、ならびに国民各層との会見で〔‥‥〕、「地域の諸国民の痛みは、諸々の国民・国家の運命に干渉してきたアメリカという大悪魔の魔手を退けるだけで、癒されることだろう」と強調した。
〔‥‥〕
同氏は、エジプトとチュニジアをはじめとする一部地域諸国で生じたイスラームの目覚めは、《屈辱と圧制、そして暗闇》に諸国民がうんざりし、そこから抜け出ようともがいていることを示すものだと述べ、「アメリカを筆頭とする抑圧者たちが各国の《社会的・経済的・文化的・政治的》生活に圧力をかけ、干渉してきたことに対して、諸国民はうんざりし、その対策を模索してきた」と付け加えた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこのことに関して、さらに物質文明に対して西洋諸国民が目に見えて不満を覚え始めていることを指摘し、「もしムスリムたちが自身の言動によって、世界の人々に正しくイスラームを紹介できれば、イスラームへの一般的関心は必ずや世界中に広まるであろう。自身の見方・行動を改めるべしとのムスリムの責務は、これによってより一層重たいものになっているのである」と述べた。
イスラーム革命最高指導者は、抑圧者たちの存在に対して嫌悪感を言い始めたことこそ、地域の一部ムスリム諸国民たちの目覚めがもたらした第一の成果であるとした上で、次のように指摘した。「アメリカはこの大運動の射程に入らぬよう、自らを〔安全な場所に〕隔離しようと懸命に努力しているが、失敗に終わるだろう。なぜなら《アメリカとそのエージェントたちの政策》こそが、諸国民に屈辱感を植え付け、また彼らの間に分断と意見対立を生み出している真の理由であることに、諸国民は気付いているからだ。それ故、ムスリムたちが抱える諸々の困難を解決するための鍵は、この地域からアメリカを追い払うことのなかに、隠されているのである」。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、国民と政府の間に亀裂が生じているのもアメリカの中東政策の結果なのだとした上で、「〔政治の〕表舞台に国民が参加すれば、力に物を言わせる列強の刃もなまくらになる。もし各国政府が国民の願いに寄り添うならば、アメリカやその他どんな覇権主義者も己の目的を彼らに押し付けることなど、出来はしないのだ」と付け加えた。
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(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:米川千帆 )
( 記事ID:21635 )