エルドアン首相マルマライ工事現場訪問、「2013には必ず開業」
2011年02月26日付 Yeni Safak 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はマルマライ工事現場の視察を行い、海陸両トンネルの連結記念式典に参加した。マルマライ・プロジェクトはその建設プロセスにおいて深刻な障害に直面したと述べつつ、「我々の決意は変わらない。2013年10月29日にマルマライを開業しよう。最初にこのプロジェクトが考えられ、計画されてから153年後に、我々がこのプロジェクトを実現することになるだろう。これを思い描いていた人々に神の慈悲があらんことを。そして我々がこれを実現する機会に恵まれたことを誇りに思う」と語った。
エルドアン首相は、マルマライ視察のためにプロジェクトのシルケジ駅を訪れた。ビナリ・ユルドゥルム運輸相と鉄道港湾航空建設局(DLH)のアフメト・アルスラン局長に迎えられたエルドアン首相は、ヘルメットとレインコートを身につけた。首相は駅のエレベーターで地下58m地点まで降り、そこで作業について責任者らから説明を受けた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はその後、デコリブという小型輸送車両で938mの道を走行し、陸側のトンネルとチューブトンネル(海側)の連結が実現される地点まで進んだ。
エルドアン首相はそこでスピーチを行い、今ヨーロッパとアジアの海と陸の結合点にいると述べてから、この日はトンネル内の作業が続く中、視察を行ったと語った。エルドアン首相は今日から陸と海はひとつになると強調し、プロジェクトに貢献した人々に感謝の意を伝えた。
エルドアン首相は、プロジェクトを進めていく上で厄介なプロセスや障害がいくつか起き、特に考古学的地点における障害はプロジェクトに深刻な影響を及ぼし3年から3年半が失われたとして、「そうでなければすでにマルマライを開業し利用していただろう。しかし我々の決意は変わらない。マルマライを2013年10月29日に開業する」と述べた。
■「何と遅くなってしまったことか」
エルドアン首相は、「成功を祈念する、神の御名において」と言いながらボタンを押して、陸と海の連結部に引かれているカーテンを開けた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はカーテンの後ろに回ると、壁にある「151年間来の夢を実現した」と書かれた、1860年当時の最初のチューブ開通計画書を見た。エルドアン首相は、壁にかけられた計画書を指して次のように語った。「これにはオスマン語でウスキュダルと書いてある。つまり事は、新しいものではない。何と遅くなってしまったことか、しかし我々はこれを造り上げる。151年遅れてこの段階にいるのだ。2013年10月29日、初めてこれが考えられ計画されてから153年後に、我々はこのプロジェクトを実現させよう。これを思い描いていた人々に神の慈悲があらんことを。我々がこれを実現する機会に恵まれたことを誇りに思う。」
■首相に誕生日サプライズ
マルマライの作業員はエルドアン首相のために、陸のトンネルから海のトンネルにかわる地点でサプライズ誕生会を行った。ビナリ・ユルドゥルム運輸相は、マルマライの作業員が海底でこのようなサプライズを行いたいと希望したことを明かし、彼らに感謝を述べた。またユルドゥルム運輸相はエルドアン首相に対し、プロジェクト開始時からの協力に謝辞を述べ、「より健康で健やかに、共にいられますように」と語った。
サプライズに驚いたエルドアン首相も「このような優しさ、思いやり、細やかさを示してくれた方々に感謝する。共により長く生きましょう、私は祖国と国民への奉仕を、命ある限り続けていく」と述べた。
エルドアン首相はその後ケーキを切り分け、これをマルマライの女性作業員と女性記者にふるまった。
その後、首相は1387mの長さのチューブトンネルを歩いて進み、ウスキュダルでトンネルから出た。
エルドアン首相のマルマライ視察には、田中信明駐トルコ日本国大使、イスタンブル県のヒュセイン・アヴニ・ムトゥル知事、イスタンブル警察のヒュセイン・チャプクン署長、イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長、ウスキュダル市のムスタファ・カラ市長、ファーティフ市のムスタファ・デミル市長、トルコ共和国国営鉄道(TCDD)のスレイマン・カラマン局長、国家空港管理総局(DHMİ)のオルハン・ビルダル氏、サリフ・オラクジュオール沿岸警察総局長も同行した。
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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:21640 )