リビア人作家イブラヒーム・クーニー氏、民衆の蜂起を祝福
2011年02月23日付 al-Hayat 紙

■ イブラヒーム・アル=クーニー氏、マスカットでリビア革命を祝福

2011年02月23日付『アル=ハヤート』紙

【マスカット:ムハンマド・サイフ・アル=ラフビー】

オマーンの首都マスカットの文化倶楽部のホールは、「文学の夕べ」で行われたリビアの小説家イブラヒーム・アル=クーニー氏の講演を聴くために訪れた知識人で満員の賑わいを見せた。講演会の冒頭には、リビアその他のアラブ諸国における殉教者の冥福を祈るため、出席者起立のうえ黙祷が行われた。

クーニー氏は次のように語った。「私は45年前から、我が祖国リビアの文化的な名誉を回復し、不当なる歴史的疎外状況から祖国を取り戻すという務めを双肩に担ってきたが、今日祖国の地で起きていることは、祖国の政治的な名誉回復を真の目的とする歴史的な選択なのである。我が国はこの面においても、長いこと疎外状況に置かれてきたのだ。それはすなわち今の世代が、長きにわたって追放の憂き目を見る逆境にありながら、心の内なる自由への渇望というものを喪ってはいなかったということなのだ。このような奇跡を血で購った犠牲者たちの死を嘆くべきだろうか。それとも彼らが二度勝利したことを祝うべきだろうか。一度目には現世における自由よりも偉大な、永遠の救済なる自由を勝ち取ったことを。そして二度目には、解放をもたらした者としての自由を勝ち取り、不朽たる報酬を手にしたことを。何故なら我々が手に入れる物はかつて奪われた物であることが常であるし、我々が失う物は我々が手にする物であることが常であるからだ!」

イブラヒーム・アル=クーニー氏の今回の講演は、オマーンの知識人らと一堂に会する初めての重要な好機であり、話題は悲劇的な状況に加えて彼自身の小説作品や、彼自身の世界である沙漠のことに及んだ。クーニー氏は自分の沙漠との関わりは哲学的な関わりであると指摘し、「スイス在住にも拘わらず常に沙漠を目の当たりにしていた。何故なら沙漠を書くときは常に、精神を通して書くからだ」と語った。

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( 翻訳者:森晋太郎 )
( 記事ID:21657 )