エルドアン首相、英デイリー・テレグラフ紙から名誉棄損慰謝料獲得
2011年03月02日付 Hurriyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の弁護士エマ・エドヘム氏は、エルドアン首相がイギリスのデイリー・テレグラフ紙に対し起こした名誉棄損訴訟で勝訴し、同紙がエルドアン首相に対し2万5000ポンドの慰謝料を支払うことになったと述べた。
■デイリー・テレグラフ紙がエルドアン首相に謝罪
イギリスの首都ロンドンの高等裁判所において本日(2日)開かれた裁判で、エルドアン首相は、イギリスのデイリー・テレグラフ紙に対し起こした名誉棄損訴訟で勝訴した。エルドアン首相は2010年9月に同紙のインターネット版と新聞で報道された「イランが公正発展党に2500万ドルの寄付を行った」という記事に関する訴訟を起こしていた。
エドヘム弁護士は審理後裁判所前で新聞記者らに行った説明で、デイリー・テレグラフ紙が事実ではない主張を行ったと述べ、「裁判所は、同紙の主張が具体的な根拠に基づいておらず、事実ではないと判断した」と話した。
エルドアン首相も、政党もこのような寄付をイラン政府から受けていないと強調したエドヘム弁護士は、同紙が昨日(1日)インターネット版そして新聞において謝罪を掲載したと指摘した。
エドヘム弁護士は、両者間の和解の結果、新聞社がエルドアン首相に対し2万5000ポンドの慰謝料を支払うことになったと述べた。
公正発展党オメル・チェリキ副党首が判決に関し行った発表を読み上げたエドヘム弁護士は、チェリキ副党首が「デイリー・テレグラフ紙が主張の間違いを認め謝罪したことに対しエルドアン首相は満足しており、さらに公正発展党の潔白が晴れたことにも満足している」と述べたと伝えた。
本日一回目の審理が行われ、新聞社の謝罪と両者の和解を受け約10分間で終了した裁判は、マイケル・トゥーゲントハット裁判官が担当した。
審理を、EUプログラムのためロンドンに滞在中のトルコ人弁護士、裁判官らから成る約30名のグループが傍聴した。グループを代表し説明を行ったメフメト・タンク氏は、本日の審理を傍聴するために訪れ、今回の判決を司法の独立という観点から重要視すると述べた。審理室に入り訴訟を傍聴したグループに対しトゥーゲントハット裁判官は、「大人数からなるグループが裁判を傍聴してくださっている」と述べ、彼らに挨拶を行った。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:21684 )