国会はバフマン月25日〔2月14日〕に起きた暴動を非難したことに続き、特別委員会を結成して、イスラエル=アメリカ=イギリスが仕組んだこの暴動についての報告書を作成、昨日この報告書を国会の公開本会議場で読み上げた。
ジャーメ・ジャム紙の報道によると、昨日公開本会議場で読み上げられた国会特別委員会の報告書は、ムーサヴィーとキャッルービーの両名を「国民に対する裏切り者」と断罪、法律にもとづき厳正に対処するにふさわしい人物だと指摘した。
この報告書に対して、議員らは「神は偉大なり」の掛け声で支持を表明、アリー・ラーリージャーニー国会議長も、国民の権利の保護を毅然と謳った報告書だと称賛した。
ラーリージャーニー国会議長は、「この報告書は国民の声に他ならない」と指摘、今問題になっているのは国民の利益であり、国会はこの国民の利益をあくまで守り通す所存だとして、何らかの事態を口実にこの利益が犠牲になるようなことは許さないとの姿勢を示した。
国会の憲法第90条委員会のエブラーヒーム・ネクーナーム委員長によって読み上げられたバフマン月25日の暴動に関する国会特別委員会の報告書は、ミール・ホセイン・ムーサヴィー及びメフディー・キャッルービーの両名に対して、「国民に対する裏切り者」として、法律にもとづき毅然と対処することが必要だと強調している。
この報告書はまた、国営メディアに対して謝意を示した上で、国民の意識を向上させるような芸術的なドキュメンタリー番組をシリーズとして制作するよう求めた。
「1389年バフマン月25日のイスラエル=アメリカ=イギリスによる暴動の調査」と題されて、国会公開本会議場で読み上げられた同報告書はさらに、〔‥‥〕反乱の過程で発せられた米大統領や米国務長官、及びイスラエル当局の発言について触れた上で、彼らはバフマン月25日の反革命暴動を、陰に陽に支持・支援していたと断じた。
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報告書はまた、バフマン月25日の反乱、そして88年〔2009〜2010年〕の反乱では、外国の大使館及び彼らに通じたエージェントらが関与していたことを指摘し、彼らの大胆不敵かつ傍若無人なる振る舞いに毅然と対処し、その結果を国会に報告するよう、イラン外務省に求めた。
同報告書はさらに、衛星放送こそ反乱を起こす者たちに指示を与える手段として、バフマン月25日暴動の司令塔となっていたと指摘、政府ならびに司法権に対し、衛星放送の動きを妨げ、無力化するための法的・技術的措置を講ずるよう求めた。〔‥‥〕
国会の報告書はまた、仮想ネットワークも「シオニスト・ニュース帝国主義体制」のための道具となっていたと指摘、外務省、文化イスラーム指導省、司法権、その他関係機関が、国内ならびに国際レベルで法的・技術的対策を講ずることが肝要だとの見方を示した。
この報告書はまた、アメリカ=イギリス=イスラエルの諜報機関が〔‥‥〕国内にいる反乱の指導者たちと接触し、彼らを指嗾してエジプトやチュニジアで起きた出来事についての声明を発表せしめ、バフマン月25日に違法な街頭デモを行うよう人々に呼びかけさせたことを、〔イランの諜報機関が収集した〕機密文書は物語っていると明言している。
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(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:21699 )