リビアのベンガジ市で反独裁政権派により組織された暫定国民評議会のアブドゥルハフズ・ゴガ副議長はトルコに対し、リビアで起きた傭兵による市民への武力行使を非難するよう呼びかけた。
リビアでムアンメル・カダフィーの独裁政権が倒された場合、国家運営を担うと考えられているゴガ氏は、国民評議会ビルで会見を行い、その中で、トルコに対しリビアの市民革命を認め、支援するよう求めた。
ゴガ氏は、民衆の反乱が3週間目に入った現在、今日(7日)までに国のおよそ75%が反独裁派政権側の管轄下に入ったとし、この反乱の目標はリビア市民の求める、独裁者の追放であると話し、「カダフィーがいつ王座から退くかは分からないが、大事なのは民衆がそれを望んでいることである」と語った。またリビアでの最近の趨勢は市民側に有利に働いており、目標を達成するまで市民は戦い続けると話した。
傭兵や親衛隊のお陰で首都トリポリは未だにカダフィーの支配下にあるが、リビアの主要都市の多くはすでに反独裁派の管轄下に入ったとする、ゴガ氏は「偉大なる我等が兵士たちが、カダフィーの親衛隊を破り、トリポリを救う日もそう遠くないだろう」と語った。
■トルコ、リビアに対し支援の申し出
ゴガ氏は、自身が副議長を務める反独裁政権派系の暫定国民評議会について、ベンガジで様々な方面の代表が集まって発足したものであり、将来市民の期待に応えられる政治体制が組織されるよう、活動を始めたと説明した。
またゴガ氏は国際世論とトルコを国民評議会の味方につけたいと、次のように話した。「アラブ民衆の問題に興味を示すトルコに、私たちは呼び掛けます。リビアの傭兵による市民への武力行使を非難して下さい。トルコ共和国政府に、民衆革命を認め、支援してほしいのです。」
ベンガジの食料、医薬品の備蓄については、各国からの援助により、今のところ問題がないと話した。一方で、トルコ側からも文書による支援の申し出があったとし、トルコが示した親近感に対する喜びを言葉にした。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:21754 )