先月エジプトで起きた騒乱は、トルコの旅行代理店に大打撃を及ぼした。エジプト行き飛行機の離陸数時間前に、ツアー催行の取りやめを強いられた各代理店は、ホテルや航空会社から事前支払金の返金を受けられなかった。15~20社近くの代理店の被害総額は100万ユーロ(約1億1千万円)にも及ぶことが明らかになった。
バラジュダ観光のジェム・ポラトオール理事長は、エジプトのデモにより現在30万リラ(約1,570万円)近くの被害を受けていると発表し、「弊社はすべてのお客様や代理店に代金を返金しました。結果、私は自宅も妻の車も売ることになりました。同様の被害を受けた旅行会社は15~20社に上ります。被害額を各社平均で約5万ユーロ(約570万円)だとしても、合計で100万ユーロの大被害ということになります」と述べた。
現在、ツアーのキャンセルを求めたトルコ旅行代理店協会(TÜRSAB)のバシャラン・ウルソイ会長が注目されている。ウルソイ氏はエジプトに渡る準備をしており、複数の代理店から受けた請願書を文化観光省、外務省、エジプト観光局、エジプト大使館に提出した。同氏は「我々は支払額を取り戻すため尽力している」と述べた。
一方、エジプト領事館観光局で観光アドバイザーを務めるネハド・ガマル・エルディン氏は、TÜRSABに書面を送付し、被害を受けた代理店にエジプト領事館観光局まで連絡するよう呼びかけた。
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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:21755 )