砂嵐、南東アナトリアを覆う―昼間も暗く・・・
2011年03月08日付 Hurriyet 紙


シリア上空から移動してきた砂嵐によって、シュルナク市の中心部が影響を受けた。14時頃、砂嵐によって市内はほとんど夜の様相を帯びていた。家屋や職場では明かりが灯され、車の運転手らは視界を確保するためにヘッドライトを点灯していた。午後からの雨により、砂嵐は泥となって市内に降り注いだ。

■アナトリア南東部、シャンルウルファでは視界がゼロに

砂嵐の影響下にあったアナトリア南東部、シャンルウルファでは視界がゼロになった。市内では砂嵐のせいで呼吸もままならないため家屋や職場は閉ざされ、通りは閑散としていた。砂嵐が最も強く感じられたシリア国境付近のアクチャカレ郡とハッラン郡では、わずか数メートル先までしか見えない状態であった。砂嵐の悪影響を受けた市民は、雨が降るのを待ち、車の運転手らは速度を落とし、ヘッドライトを点灯して走行していた。
関係者らは、夕方にもたらされる砂嵐は、夜には雨によって流されると予測していると述べた。

■アナトリア東南部、アドゥヤマンで泥が降った

アナトリア東南部、アドゥヤマンで砂嵐の後に降った雨は泥水に変わった。シリア上空から移動した砂は雨と共に落ち、車上を泥で覆った。
日中にアドゥヤマンで始まった砂嵐は、昼頃には赤く染まった空から泥水となって降り始めた。人々は泥で汚れた服を濡れティッシュで拭い、洗車場には泥に覆われた車が押し寄せた。泥で汚れた車を洗車した業者は、悪天候が逆に利益を生んでいると語った。悪天候のため多くの人は大通りや路地を避け、雨が止むまで家屋や職場内に留まっていた。

■砂嵐で航空機の欠航が相次ぐ

シリア上空から移動し、マルディンやディヤルバクルで悪影響を及ぼした砂嵐により、マルディンでは航空機の欠航が相次いだ。マルディンで視界不良を引き起こしている砂嵐問題で、市民に注意を呼び掛けたしたアデム・オズデン医師は、喘息や気管支炎患者、小さな子供や高齢者の砂嵐中の外出自粛を提案した。
シリア上空から風の影響でトルコまで来た砂嵐は、マルディンをはじめとして、たくさんの県や郡で悪影響をもたらした。マルディンでは砂嵐が引き起こした視界不良により、車の運転手らがヘッドライトを点けた状態で走行した。マルディン気象局職員は、周辺地域で猛威をふるう砂嵐はシリアで発生したものであり、降雨と共に消えると話した。砂嵐が人体の健康をも脅かすと述べたマルディン国立病院のアデム・オズデン医師は、市民に、やむを得ない理由がない限り、このような天候の中での外出を避けるよう求めた。オズデン医師は、「喘息や気管支炎患者、小さな子供や高齢者の砂嵐中の外出は自粛するよう提案する」と述べた。

■飛行機は欠航となった

この歴史ある町を襲った砂嵐のせいで、マルディンでは航空機の欠航が相次いだ。トルコ航空のアンカラ-マルディン間の航路は、悪天候によって双方で欠航となった。マルディンで航空機の欠航が続いているため、アンカラ-ディヤルバクル線とディヤルバクル-アンカラ線が臨時増便された。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:藤永巌広 )
( 記事ID:21761 )