東京、窓からジャンプしたのはトルコ人一人―日本で大地震
2011年03月11日付 Radikal 紙

日本を直撃したマグニチュード8.9の地震を経験したトルコ人の一人であるイブラヒム・セリムハン・クルチ氏は、揺れ始めた時窓から飛び出たと述べた。

クルチ氏は日本で地震が起きた時家におり、NTVニュースの生放送に電話で出演し、自身が経験したことを次のように説明した。「私は東京から20㎞離れたところにある埼玉県草加市に住んでいます。最初の地震の時家にいました。ひどく揺れたので、私は窓から外に飛び出ました。揺れが少しおさまった頃、家に戻ったのですが、二回目の揺れがあり、再び窓から外に飛び出ました。今でも余震が続いています。」

■「日本人の落ち着いた行動を見て、私たちも怖くなかった」

一方で、日本のナショナルチームとの合同キャンプのため、首都東京に赴いた柔道のナショナルチームは、日本で起きたマグニチュード8.9の地震の後、キャンプ施設から12㎞離れたところにあるホテルに3時間歩いて辿り着いたという。女子柔道ナショナルチームのトレーナーであるエルヂャン・チャクルオール氏は、電話でアナトリア通信に行った説明で、チームで内では今のところ何の問題も起きていないと話した。

チャクルオール氏は、地震が現地時間14:50頃に起きたと述べ、さらに次のように続けた。「ここは、いろいろな国のナショナルチームがキャンプを行うことができる国際的な中心施設です。トレーニングルームに入った時に地震が起き、皆が外に出ました。注意喚起のアナウンスが流れました。救助隊が誘導して人々を安全な場所に連れて行ってくれ、そこでは、毛布などの必要なものが支給されました。ここの人々は地震への備えがあります。電車や路面電車、地下鉄のような交通機関はすべて運転見合わせとなったため、道路で大規模な交通渋滞がおこりました。トレーニングを行っていた施設からホテルまでは遠く、私たちは12㎞の道のりを3時間かけて歩き、滞在していたホテルに到着することができました。」

チャクオール氏はビルが左右に10メートルくらい揺れ動ていたにも関わらず、崩壊は免れていたと述べ、「チームの選手の中には8月17日のマルマラ地震も経験した者もいる。チームだけでいた時は少し怖かったが、日本人の落ち着いた行動を見て、私たちも怖くなくなった」と続けた。

■「電車から降りるやいなや地震が起こった」

ビリヤードトルコ代表の、タイフン・タシュデミル氏は、あるトーナメントのため、チームメイトであるムラト・ナヂ・チョクル氏と共に東京に来ており、日本で起こったマグニチュード8.9の地震時に経験したこと、目撃したことについてアナトリア通信に説明した。

タイフン・タシュデミル氏は「地震が起きた時、電車に乗っていました」と述べ、「その恐ろしい瞬間は、電車から降りてすぐに、いきなり訪れました。とても混乱しました。約30秒間揺れが続き、大きなビルが倒れるのではないかと思うほど傾きましたが、それでも崩壊しないのを見て驚きました」と続けた。彼は、1999年のマルマラ地震もイスタンブルで経験しており、「トルコで起こった地震よりはるかに大きなこの地震で、恐怖を覚えました。特に、私たちがいた首都東京で、誰も命を落とさなかったことや大きな損害が生じなかったことに驚きました。これ程大きな地震が起きたのに、ビルがどのようにして残ったのかわかりません」と述べた。

タシュデミル氏は、東京で、チームメイトのムラト・ナヂ・チョクルと共にとても動揺したと述べ、次のように続けた。

「ここではまったく電車が動きません。それ以外の交通機関は運行しています。そのため、陸路で交通渋滞が生じています。航空機の運航はキャンセルされましたが、後に離着陸は許可されました。余震は減っていますが、まだ続いています。日本人は、これほど大きな地震にあってなお、彼らがこれまでに発展させてきた技術力や生命を尊ぶ気持ちを示しています。地震に対する処置に、驚きの念を禁じ得ません。」

ビリヤードトルコ代表ののタイフン・タシュデミル氏は、土曜日にトルコに帰る予定であり、飛行機に問題が生じるとは考えていないと述べた。

外務省が、日本にいるトルコ国民の近親者のために設置した連絡センターの電話番号は、以下の通り:
0312 292 29 29

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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:21794 )