トルコ、リビアで拘束のニューヨークタイムズ記者4名を救う
2011年03月21日付 Radikal 紙


リビアでカダフィ軍に拘束されていたニューヨークタイムズ紙記者4名が、トルコの介入により解放されたと報じられた。

在ワシントントルコ大使ナムク・タン氏はSNSツイッター上で、トルコ・リビア両国政府高官の会談後、米国の記者が今朝方解放されたと述べた。タン氏によると、解放された記者は、在トリポリトルコ大使館からリビア国境に向かい、そこで米政府に引き渡されることが明らかになった。

アフメト・ダヴトオール外相はアンカラで記者会見を行い、(トルコの)今回の行動は米国の要請を受けてのものであり、「リビアの政府高官の協力によりニューヨーク・タイムズの記者4名が、さきほどトルコ大使のもとに連れてこられた」と述べた。また同外相は、今日(21日)エルドアン首相がオバマ米大統領とリビアに関し電話会談を行う予定であることを付け加えた。解放された記者はチュニジア国境で米政府に引き渡される予定であり、記者の家族も現在チュニジア入りしていることが明らかになった。

リビアの最高指導者ムアンマル・カダフィ氏大佐の息子セイフルイスラム・カダフィ氏は、先週火曜日(15日)以来消息不明となっていた記者アンソニー・シャディドさん、タイラー・ヒックスさん、リンゼイ・アダリオさん、スティーブン・ファレルさんが解放される見込みであると明らかにしていた。土曜日(19日)に開始したオデッセイの夜明け作戦後、彼らの消息は不明であった。

■爆撃から逃亡しているところを目撃

アジュダビア取材中、行方不明となったピュリツァー賞受賞者のシャディド記者、カメラマンのファレルさん、写真記者のヒックスさんとアダーリオさんらは、カダフィ軍が3月11日にラスラヌフで行った爆撃から逃げる様子を、最後に目撃されていた。ファレルさんは09年にもアフガニスタンでタリバンによって誘拐され、英軍に救出された経緯がある。

リビアで拘束されている英紙ガーディアンの特派員でイラク人のゲイト・アブデュラハドさんもギュル大統領の仲介により先週解放された。

■米紙ニューヨーク・タイムズ、トルコへ感謝

同紙編集長のビル・ケラー氏は、同紙インターネットサイト上で記者4人が解放されたことに大きな喜びを表わした。「とりわけトルコ政府に対し、我々のために仲介を行い記者を解放し、チュニジアまで安全に送り届けてくださったことに深く感謝する」とのコメントが掲載された。
ケラー氏は、米英両国の外交官による一週間に亘る支援に対しても感謝の意を表した。ニュースでは、解放された記者が、ピュリツァー賞受賞者でベイルート支局長のアンソニー・シャディドさん、、戦場カメラマンのタイラー・ヒックスさんとリンゼーイ・アダーリオさん、そして09年にもアフガニスタンでタリバンに誘拐され英軍によって救出されていたスティーブン・ファレルさんがであることが報じられた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:21891 )