〔原理派組織の〕「技術者イスラーム協会」の総書記を務める
バーホナル氏は、「現在最高潮に達している次のフェトネ〔※〕は原理派内部から発生するであろう。原理主義者であると吹聴しながら、その実、宗教界の言うことも、シャリーア(イスラーム法)の規定も受け入れようとしない、そういった人から起こるだろう」と述べた。
〔※フェトネは「反乱」「内乱」の意で、最近では特に2009年大統領選挙に対する抗議運動について、「イスラーム共和国体制の団結を乱す反乱」という意味で使われている。こうした「フェトネ」が「原理派内部から発生する」という指摘は、それゆえ原理派内部に異端、ないしは裏切り者がいるということを意味する〕
モハンマド・レザー・バーホナル総書記は、イスラーム連合党全国各州書記官会議の席上、「この大フェトネはすでに形成されつつある。文化的領域で〔アフマディーネジャードの側近であるマシャーイーやアフマディーネジャード本人が〕
イラン主義やらリベラリズムを唱えていることが、その証拠である」とも付け加えた。
テヘラン選出の国会議員であるバーホナル氏は、原理主義のすそ野は広いと指摘しつつ、「なかには、急進的なことを言ったり、好戦的なことを言ったりすることで、自身を原理主義者であるかのように考えている人もいる〔※恐らくアフマディーネジャードを指す〕。また、イスラーム主義の代わりにイラン主義を唱えたがる人々のなかにも、原理主義者を自称する者がいる〔※恐らくマシャーイーを指す〕。これに対して、原理主義とは何かの定義が必要だ。《闘う宗教指導者協会》と《ゴム神学校講師協会》〔※いずれも保守的な宗教指導者の団体〕によって《原理主義憲章》が編まれたのも、こうしたことが理由だったのだ」と述べた。
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( 翻訳者:三浦由佳理 )
( 記事ID:21913 )