リビア制裁NATO管理へ、米・英・仏・トルコ合意―ダヴトオール外相、発表
2011年03月24日付 Hurriyet 紙
アフメト・ダヴトオール外相は、アメリカ、イギリス、フランスの外相と電話で遠隔会議を行ったことを述べ、「パリ会議によって形成された多国籍連合は、その任務を手放し、すべての命令権を一括してNATOに移管する。これにより、トルコのこの件における懸念、要求は認められた」と述べた。
ダヴトオール外相はアンカラ・パラス・ホテルで行われた「21世紀の世界的秩序を再考する」という会議に到着した際、記者に会見を行った。
ダヴトオール外相は、アメリカのヒラリー・クリントン外相、イギリスのウィリアム・ヘイグ外相、フランスのアラン・ジュペ外相との電話での遠隔会議をうけ、4外相による討論が実現されたことを述べた。
ダヴトオール外相は、リビアの件におけるトルコの方針は当初から明確であると話し、「2重構造はいらないのです。我らはパリ会議によってできた多国籍連合の全権をNATOの指揮のもとに結集しなくてはならないと考えています。2つの式系統が併存することは、軍事的観点、また目標という観点、さらには国連安全保障理事会の決定がわき道にそれるという観点から、問題があります。これが私たちの立場であります。これには反対も見受けられましたが、現在私たちの意見は一致しています。パリ会議によって形成された多国籍連合は、その任務を手放し、すべての命令権を一括してNATOに移管します。これにより、トルコのこの件における懸念、要求は認めらました」と述べた。
ダヴトオール外相は最後の会合で相互の懸念について話し合いがされ、その懸念の払しょくのため、有益な会合が行われたと述べた。
タヴトオール外相は次のように述べた。
「なるべく早く必要な技術準備や地域の状況に関する軍事的な見通しをたてたのち、全権威、すなわち軍事行動の権限、そしてもちろん大変重要な国際安全保障理事会会議1973の境界線の枠内で、休戦を目的とし、リビアの基盤に害を与えることなく民間人を守るという方向で、この条件の中で収まるという形で、NATOにこれを任せることに決めました。技術的な検討はもう始まっています。最短時間でこれが完了し、国連安全保障理事会決議1973に沿うよう、休戦、民間人の保護を目的とし、またリビアの基盤に害を与えることのないような形での行動計画が形成されることを望んでいます。」
ダヴトオール外相は、これを最短期間で完了させたいと話し、また、「NATOはこの活動を最短時間で終了させると私たちに約束ました、1,2日で完了するものと期待しています」とも述べた。
ダヴトオール外相は、トルコの(リビア制裁への)支援についてNATOに実務レベルでは通知ずみであるとし、トルコの参加は、人事的援助と武器禁輸の海上での監視行動という方向で行われると述べた。
ダヴトオール外相はロンドンで開催予定のリビア会議にも触れ、「私たちも参加するつもりです。NATOと地域の勢力、つまりアフリカ連合やアラブリーグのような組織も参加します。私たちには2つの条件がありました。1つは、国連安全保障理事会と国連の国際的評価が優勢になるという、その体制を獲得しようとしています。もう1つは、当該地域の参加です。ロンドンでの会議もこの体制で行われます。この件も協議で話し合いました。よってロンドンでの会議は、パリ会議の続きではありません。これはNATOと、この軍事活動を行う国連のメンバーと、当該地域のメンバーの参加により実現されます。」
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:21928 )