カイセリ幼児3人失踪事件殺人逮捕―近所に住む男、血の凍る犯行自供
2011年03月26日付 Milliyet 紙
カイセリで1年半前、(バイラム中に)お菓子をもらいに出かけた幼児3人のうち1人をレイプして刃物で殺し、アフメト・トゥナちゃんとディルルバ・テキンちゃんの2人を首をしめて殺害したとされるウール・ヴェリ・ギュルウシュク被告が出廷した。被告の入廷時、被害者の近親者らが被告につかみかかり、私刑を加えようとしたが、警備にあたっていた警官が間に入り、近親者らを被告に近づかせないという場面もあった。
アンカラとカイセリ警察署から派遣された特別捜査班のもと、裁判所の建物に移送されたウール・ヴェリ・ギュルウシュク被告は、ひどくおびえた様子で終始うつむいていた。警察機動隊は「ここはカイセリだ。われわれはおまえをこれから裁判所に移送し、その後刑務所に拘置する」と伝え、罵りの言葉を浴びせながら暴行を加えようした被害者の親族から被告を守り、すみやかにその身柄を担当の共和国検事のもとに届けた。収まらない怒りに身を任せ、暴徒と化した人々は、なだめられて解散した。
■被告の供述
ウール・ヴェリ・ギュルウシュク被告はドイツで離婚後、タラス郡の、子供たちを殺害されたアイ家、テキン家から200メートルほど離れたところにあるペムベキョシュクという名のアパート3階に、親族とともに暮らしていた。被告がいかにして殺人を犯したか、その供述により詳細まで明らかとなっている。カイセリとアンカラから派遣された特別捜査班は、ヨズガト県チャユルアラン郡での携帯電話通信記録から被告にたどりついたという。
ギュルウシュク被告は次のような供述をしている:
「トゥルケン・アイ、アフメト・トゥナ、ディルルバ・テキンの3人がお菓子をもらいに(被告の家に)やってきた時、家人がおらず一人きりだったのをよいことに、アパートの一室でこどもたちの手を縛りあげ、口をガムテープでふさいで監禁した。そのあと、トゥルケン・アイをレイプし刃物で殺害した。まわりに血が飛び散ったので、血を洗い、今度はアフメト・トゥナと、ディルルバを後ろから一人ずつ口をふさいで、首を絞めて殺した。3人の遺体は浴室に置いた。バイラムの3日目(2009年9月23日)に共和国広場の市場でトランクを2つ購入した。トゥルケンとアフメトの遺体を買ったトランクに、そしてディルルバの遺体を家にあったスーツケースに詰め、それらを一つずつおろしてレンタカーのトランクの中に運んだ。そして自分の故郷であるヨズガト県チャユルアラン郡の貯水池のそばに、直径1メートルくらいの穴を掘り、そこに遺体の入ったスーツケースを次々と遺棄した。」
3人の幼児の殺害を自供したウール・ヴェリ・ギュルウシュク被告は、殺害した子供たちのなかでも特にディルルバちゃんに対して申し訳ないという感情を抱いていると述べ、警察での供述で「背後からディルルバに抱きつき口をふさいだ。それから右腕で抑えつけながら首を絞めた。(ディルババは)殺されまいとすごくもがいていた。1年半くらいずっと良心が痛んでいる。ディルルバがもがきながらわたしの腕の中で息を引き取ったことが忘れられない。」
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:21949 )