エルドアン首相、「リビアの流血をとめる」
2011年03月28日付 Hurriyet 紙

エルドアン首相は、英ガーディアン紙のインタビューに対し、軍事行動の長期化はリビアを第二のイラクやアフガニスタンに変えてしまうだろうと述べ、トルコにはリビア停戦のために仲介を行なう準備があることを明らかにした。

エルドアン首相は、リビア政府および「反体制派の首都」ベンガジのリビア国民評議会との話し合いは継続中であると述べた。またトルコはNATOとの協定に基づき、人道支援を目的に反体制派の勢力下にあるベンガジの空港と港湾の管制を引き受けるつもりだと語った。

エルドアン首相は、リビアの停戦を確実なものとし流血を止めるためには、カダフィ大佐が「NATO加盟諸国に対し、一刻も早く信頼されうる条件を提示しなければならない」と話す。

首相は、一方的な介入にはすべて反対したこと、フランスのクロード・ゲアン内務大臣の「新十字軍だ」との発言は決して受け入れられるものではないことを語り、トルコ政府は国際連合の決議に則って行動すると述べた。

また首相は「トルコがリビア国民を射撃もしくは爆撃することは有りえない」とし、「トルコの役割は、できるだけ早くリビアから(軍を)引き揚げ、リビアの人々の民主的要求に関し、団結と統一をもたらすことである」と述べた。

エルドアン首相は、リビアにおける軍事行動をイラクやアフガニスタンでのそれになぞらえ、「湾岸戦争から20年経ってもイラクは代償を払っている」と指摘。「私は新たなアフガニスタンもしくは第二のイラクが誕生することを恐れている。欧米諸国は10年前アフガニスタンに介入したとき、軍事行動は数日で終わると言っていた。同様のことはイラクでも起こった」と述べた。

さらに首相は、リビアにおける軍事行動が継続した場合、リビア国民に非常に深刻な結果をもたらすだろうとし、「この影響はリビアだけに留まらず、軍事介入が行なわれている他の国々にも及ぶことになる」と述べた。

エルドアン首相は次のように続けた。「リビアの内戦は終結されなければならない」

首相は、カダフィ体制と反体制派が承認すれば、国連、アラブ連盟、そしてNATOとともに仲介を行なうつもりだと述べた。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:21969 )