フクシマの悲劇は100年、続く
2011年04月02日付 Hurriyet 紙


福島第一原子力発電所から海に流出した放射性物質の流出源が明らかになった。専門家は、原子炉の燃料棒が冷却され撤去できるようになるまでには、少なくとも50年から100年の年月が必要になると予想する。

日本の菅直人首相は、3月11日に発生したマグニチュード9.0の地震と津波による大惨事から3週間経ってようやく、4月2日にはじめて被災地を訪問した。被災者から菅首相への最初の質問は、「私たちはいつ家を再建できるのでしょうか」であった。

菅首相は、「あなたたちへの支援に関しできる限りのことはします」と言った。しかし、地震の後放射性物質が拡散し始めた福島第一原子力発電所からの最新情報を見る限り、その実現には50年から100年かかる見込みだ。

原発から太平洋に強い放射線量の汚水が流出していたが、日本の技術者は原子炉建屋のすぐ横にあるメンテナンスプールで汚水漏れの原因となっている穴を発見したこと、これをコンクリートで埋めようとしていることを発表した。技術者が全ての亀裂を見つけたとしても、周辺住民の避難生活はかなり長く続きそうだ。なぜなら、イギリス人で原子力安全専門家のジョン・プライス博士は、原子炉の燃料棒が冷却され撤去できるようになるまで、50年、ともすれば100年はかかると言う。その場合、原発周辺は居住禁止となるだろう。現在、放射能漏れにより、この地域に住む78万人が退避させられている。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:22009 )