アーヤトッラー・ハータミー「経済ジハードと文化ジハードの両立が必要」
2011年03月22日付 Jam-e Jam 紙
最高指導者専門家会議の運営理事を務めるハータミー師は、「国の経済発展こそ、世界の他の国々にイスラーム革命を宣伝し、拡大させるための最善の道である」と述べた。
メフル通信によると、アーヤトッラー・セイエド・アフマド・ハータミーは、最高指導者がイラン暦1390年〔2011/12年〕を「経済ジハードの年」としたことに言及した上で、次のように表明した。「もし我々が自身の革命を、人々の経済面や生活面での手本となるような革命として世界中の人々に示し、この革命は現世だけでなく、来世も豊かにさせていると〔胸を張って〕言うことができるならば、それはイラン・イスラーム革命を世界に宣伝し、拡大させるための最高の方法となるだろう」。
テヘラン臨時金曜礼拝導師も務める同師は続けて、「こういう状況であれば、宗教は来世の保証に加えて、人々の現世をも繁栄させていることを世界も理解するだろうし、その結果として世界のすべての人々が我々の革命を受け入れるようになるだろう」とも述べた。
同師は、経済におけるジハードとは国の繁栄のために勤勉かつ誠実に努力するという意味だとした上で、「そのためには、人民ならびに責任者はジハードを行う心持ちで行動に着手し、国家経済の領域で努力しなければならない」と述べた。
(中略)
経済ジハードは文化ジハードと両立されなければならない
(ゴム)神学校講師協会のメンバーである同師は、文化ジハードこそイスラーム体制の真髄に他ならないと述べ、「文化ジハードと両立して初めて、経済ジハードは神聖なるイラン・イスラーム共和国体制の成功イメージを示すことが出来るのだ」と述べた。
同師は、この分野〔=文化ジハード〕では宗教界の役割が重要だとの認識を示し、「宗教界は文化的領域における《明敏な目》として、経済ジハードがイスラーム共和国体制の推進する文化ジハードとともに歩んでいることを、きちんと監督する必要があるのだ」と語った。
アーヤトッラー・ハータミーは自身の演説の終盤で、バーレーン人民による蜂起をはじめとする国際問題についての〔‥‥〕最高指導者の言葉に触れ、次のように述べた。「敵は躍起になって、バーレーン人民による蜂起が部族的なものであるかのように触れ回り、シーア派信徒による蜂起に過ぎない、彼らの蜂起は世界の他のムスリム諸国民によるそれとは異なるものだ、などと示そうとしている」。
最高指導者専門家会議の議員である同師は続けて、「バーレーンの革命分子が求めているものとは、革命的な他のムスリム諸国民の要求と何ら変わらない。彼らが言っているのは『バーレーン人一人一人に一票を!』というものだ。今日、民主主義というスローガンを掲げて前進を続ける世界は、この権利の要求を受け入れなければならない」とも述べた。
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( 翻訳者:三浦由佳理 )
( 記事ID:22020 )