欧州評議会議員会議でのエルドアン発言にEU関係者から速攻反論
2011年04月14日付 Radikal 紙
エルドアン首相のストラスブールでの発言が、政界及びマスコミから反響を生んでいる。政界では、オーメン・ルージテン欧州議会トルコ審議役が、アフメト・シュクとネディム・シェネルが拘留されていることについて、最もすばやく反論した。ルージテン審議役は、「長期間拘置されるのは、民主主義の本質と一致しない」と述べた。
ルージテン審議役は、「シュクとシェネルが長期間拘置されるのは、民主主義の本質と一致しない」と述べ、エルゲネコン捜査の方向性が変わった印象を受けた旨話した。同審議役は、「エルゲネコン捜査に賛成していたが、著名な2人の新聞記者が逮捕されたことで、不安を抱いている。自由の確保は、加盟交渉の再開より重要である。マスコミの制限は、欧州が目標としていることではない。新聞記者たちは、エルゲネコン裁判と関わると、検察から尋問を受ける可能性がある。罪名がはっきりしないまま逮捕されている何百人もの新聞記者がいる。そろそろ結果を明らかにする必要がある。これほど多くの人が刑務所で拘留されることで、プロセスが非生産的になっている。」
■「エルドアン首相にフランス人のことを話すな」
ある新聞記者が、エルドアン首相の「新聞記者としての活動が理由で逮捕されているものは誰もいない」との発言を想起させると、ルージテン審議役は声を荒げ、「あなたは裁判所とグルなのか。調書を見たのか」と反論した。エルドアン首相がストラスブールでフランス人議員への対応により具体化したフランスに対する厳しい批判は、国際的にマスコミで反響を生んだ。米国のウォール・ストリート・ジャーナルは、選挙が迫っていることに注目した。
「エルドアン首相にフランス人のことを話さない方がいい。最近、トルコでフランス人を批判することは、ポイント稼ぎになる。エルドアン首相は、選挙運動の真只中である。多くのトルコ人が、サルコジ仏大統領がトルコのEU加盟に反対していることを侮辱と見ている。サルコジ大統領が、パリで開催されたリビア会合(緊急首脳級会議)にトルコを招待しなかったことは、フランスを搾取する国、トルコを中東のゲームメーカーと考えているエルドアン首相を苛立たせた。」
欧州評議会議員会議で、エルドアン首相が「トルコの情勢を理解していらっしゃないようだ(トルコのフランス人でいらっしゃるようですね)」と反論したフランス人のムリエル・マーランド・ミリテッロ議員は国民運動連合(UMP)の党員であり、サルコジ大統領と同じ党の一員である。マーランド・ミリテッロ議員は、議会のアルメニア友好議連の副団長である。エルドアン首相の欧州評議会議員会議のメッセージに関し、次のような噂もある。それは、アルメニア共和国の議員たちがストラスブールでエルドアン首相に質問することを妨げられた、というもの。
その主張によると、メヴリュト・チャヴシュオール欧州評議会議員会議議長は、質問順を変えるために事務局に圧力をかけた。アルメニアの議員の質問は後ろに回された。あるアルメニア人代表が、エルドアン首相に近づき、1915年の出来事に関するアルバムを渡したとの話もある。その代表者は、「エルドアン首相は、『アルメニアがこの態度を続けるのであれば、トルコにも見せる写真がある』と答えた」と述べている。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:22135 )