エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー「ドキュメンタリー・ビデオ『降臨、極めて近し』の内容など知らない」
2011年04月11日付 Mardomsalari 紙
【政治部】ドキュメンタリー・ビデオCD『降臨、極めて近し』に対する反発は依然として続いている。このビデオCDの制作に一部の政府機関が関わっているとする内容のコラムが、ホセイン・シャリーアトマダーリー氏によってケイハーン紙に掲載されると、
エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー氏も同ビデオCDについて、自らの意見を開陳した。
〔※訳註:ケイハーン紙は最高指導者直轄の最強硬派の夕刊紙で、シャリーアトマダーリーは同紙の最高指導者代理兼発行責任者を務める。同氏は従来、アフマディーネジャードに近いとされ、政府に苦言を呈するのは珍しい〕
アフマディーネジャード大統領事務所長のエスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー氏は、ドキュメンタリー・ビデオCD『降臨、極めて近し』が市中に出回っていることに自身が関与しているとの一部の憶測を否定した。イラン学生通信(ISNA)によると、同氏は≪殉教者サイヤード・シーラーズィー第12回忌≫に出席した際、記者団とのインタビューで次のように述べた。「私はこのCDを視聴したことなどなく、内容がどのようなものかも認識していない」。
大統領事務所長は、「このCDの作成と頒布にあなたが関わっていると考えている人がいますが、それをどう思いますか」との記者団からの質問に対しては、次のように答えた。「みんな言いたい放題言っているだけだ。私はこのCDを視聴したことなどなく、ただその中で世の終末の際、なんらかの出来事が起こると述べられている、と聞いただけだ」。
同氏はさらに、「世の終末に起きる出来事に関して私が理解しているのは、多くのことが言い伝えられているが、全く正しくない伝承もあれば、なかには正しいものもあり得るだろう、しかしだからといって、必ず起こるわけではない、というものだ。実際、作り話もあれば、なかには正しいものもあるだろう、しかし必ず実現するわけではない、ということだ。ハディースや伝承を扱う専門家らは、この問題について意見を述べるべきだ」と続けた。
ある記者が「アフマディーネジャード氏が、とある個人的な会合の席で、このCDについてコメントしたと言われていますが、あなたはそれについて何か知っていますか」と質問したところ、マシャーイー氏は「私はこれまで、このことに関して大統領からは何も伺っていないし、この問題について私には一言もおっしゃってすらいない」と述べ、さらに記者団に向けて次のように続けた。「どのような人物もしくは団体がこのCDを市中に広めたのか、もう明らかになっているんでしょう?誰の仕業であるかは、すでに特定されていると聞いていますが、もしあなた方が知っているのであれば、なぜ我々に〔このことについて〕質問してくるんですか」。
マシャーイー氏のこの発言に対し、記者団が「このCDの監督がノウルーズの頃にあなたと面会していたと聞いていますが」と問いかけたところ、同氏は笑いながら、「監督なんていたの?このCDに監督がいたなんてことすら、知らなかった」と述べ、「私はこの問題について話したこともなければ、こうした人々に会ったこともない。彼らについては何も知らない。私はただ、どのような人物か、すでに明らかになっていると聞いただけだ。だからといって、彼らのことを知っているわけではない」と強調した。
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( 翻訳者:鳥光真理子 )
( 記事ID:22138 )