アリ・デミル大学入試センター長、矛盾だらけの説明いつまで
2011年04月16日付 Radikal 紙


デミル・大学入試センター長は、(試験問題)公式スキャンダルが発覚して以来、非難の的となっている。デミル・センター長は様々な矛盾する発言をしていることから、批判が高まっている。

アリ・デミル・大学入試センター長が、高等教育資格試験に関して、一度否定した話をその後の会見で訂正していることで、学生間や世論において「信頼」問題が起こっている。政府上層部や関係者が満足するような発言だとしても、学生、新聞記者、暗号専門家や学者は満足しなかった。大学入試センターの最初の会見の後、新たな発言がなされるたびに、それらはすべてそのひとつ前の発言を撤回するものであった。以下は、大学入試センターの矛盾した発言の経過である。

■「公式があるのはただメディア向け問題冊子」

デミル・センター長は、4月2日に行った会見で疑惑を晴らすことができなかったと感じると、翌日改めて会見を開き、「受験者の問題冊子において極秘公式があったなどということは全くの事実無根です。この公式がソフトウェアによって作成されることは不可能だと考えられます」と述べた。受験者ひとりひとりに対し異なる問題冊子が作成されたが、解答集は同じ数はないと語った。同日、問題冊子は大学入試センターのウェブサイトに掲載された。

■問題冊子に第二の公式・・・

ラディカル紙は4月5日に、受験者に配布された問題冊子の中に別の公式が見つかったと発表した。同日、メテキサン印刷所代表取締役ビラル・アルトゥン氏は、「誰かに罪があるとすれば、それは我々です。我々が回答の選択肢をつくったのですから」と言った。アルトゥン氏は、「問題冊子の数だけ解答集がある」と明言し、デミル・大学入試センター長の発言を否定した。大学入試センター関係者のエンサル・ギュル氏は、ラディカル紙に対し、受験者に配布された問題冊子の中にも「パターン」が見つかったことに4月5日の夜気がついたと述べた。

■「いくつかの冊子ではパターンが見られるかもしれない」

前日に、受験者に配布された問題冊子の中にも似たような公式が見つかっていたのにも関わらず、デミル・大学入試センター長はこれを各新聞社のアンカラ支社に明確に発表しなかった。4月3日には「公式は受験者に配布されたどの問題冊子においても有効ではない」と言っていたのとは正反対に、いくつかの問題冊子については「パターン」が有り得ることを認めた。同夜、大学入試センター幹部のエンサル・ギュル氏は、ラディカル紙に対し、「メテキサン社にて問題冊子を作成する過程において、プログラムに欠陥があったようです。選択肢や問題をランダムに配置しなければならないのに、全てにおいて同じパターンを使用したようです」と言った。この発言は、デミル・センター長がこの情報を公にせず隠したということになる。

■そして手紙:「パターンはある、しかし不注意によるもの」

デミル・センター長は、学生に対し送った手紙の中で、受験者の問題冊子において回答の列挙がランダムでなければならないところ、「不注意な」な並べ方がなされたとし、これによりいくつかの問題では一番数値の大きい選択肢の右にあるものが正答となることを説明した。更に、デミル・センター長はこの手紙の中で、メディア向けの問題冊子は試験後に作成されたことを主張した。しかし、翌日にこの内容を否定する新聞記事の大見出しが出たのにも関わらず、この件に関して見解は述べなかった。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:22154 )