改革が約束されたにもかかわらず反体制デモが続くシリアで、バッシャール・アサド大統領はおよそ50年間続いた非常事態法の撤廃を遅くとも来週中には行うと述べた。
アサド大統領は、昨日宣誓を済ませて職務を始めた新内閣に向けて、非常事態法の撤廃に関する委員会の作業が数日前に終わり、委員会が準備した法律草案が短期間のうちに政府に提出されると述べた。
デモの際に亡くなった全ての人々を「殉死者」であると述べたアサド大統領は、非常事態法の撤廃、国民との対話、透明性、改革といった言葉を並べた後、首都に対し陰謀が企てられているとして、デモを行わないよう警告した。アサド大統領は、新しい法律は「サボタージュに対して寛容ではない」と脅しもした。
■不備を突かれた
バッシャール・アサド大統領は、憲法にはデモに許可を与える法律があるが、デモについて定義されていないことに言及し、「治安当局は、この種の状況に備えていないため、対処するにあたって現在問題が起こっている。治安当局がこのような状況(社会的な事件)に対応できるよう教育し、改革に統合することが必要である」と話した。シリアの指導者であるアサド大統領は、官庁の仕事の遅れ、わいろの要求、国民の黙殺といった、国民を苦しめている全ての状況を排除することが必要であると強調した。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:22170 )