エルドアン首相の「フランス人」ジョーク、フランスでも好評?
2011年04月18日付 Milliyet 紙
欧州評議会議員会議(AKPM)において、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が発した「フランス人でいること(=トルコについてなにもわかっていない)」という言葉は、ヨーロッパの人々に好評を得ている。
メヴリュト・チャヴシュオール欧州評議会議員会議議長は、エルドアン首相が欧州評議会議員会議の本会議で行なったスピーチのなかでの「フランス人でいること」というジョークが、トルコでは間違ったように受け取られたのに対し、ストラスブールでは評価され、欧州評議会用語集にこのトルコの慣用句が加わったと話した。
エルドアン首相のスピーチ後の質疑応答で、時には冗談混じり、時には非難を込めた回答がなされるべきであると語るチャヴシュオール議長は、さらに次のように述べた。「この『フランス人でいること』というジョークは、トルコではある一部の人々から間違ったように解釈されています。しかし、ストラスブールでは好評価を得た。エルドアン首相とその場にいた欧州評議会議員との間で、相互的な対話がなされた。このジョークは、トルコのなかで使われているものである。しかし、ストラスブールでも十分に快く受け止められたと言えるだろう。このことを別の形で捉える必要はないだろう。結果として、首相がその場を離れた後、我々が話した全ての人々からも肯定的な感想を得た。通訳されると、全員が首相の話したことを理解し、笑いが起こった。さらには皆イヤホンをはずして、互いに意見を述べ始めた。総会では通訳者も上手に訳してくれた。しかも我らが首相は『トルコにはある慣用句があります』と言って始めた。そしてその後にこの言葉を使った。本会議中にとても和やかな雰囲気が生まれた、みな笑い始めた。恐らくきちんと理解され、皆わかったようだ。実際、その後『我々も、この言葉を使おう。とても気に入った』という人までいた。ジョークは好評価を得た。このようにして、欧州評議会の用語集にこのトルコの慣用句が加わった」
■「互いに意見を述べ合った」
チャヴシュオール議長は、このジョークに関連して(当の)フランス人評議会議員の女性と話すことはなかったが、しかしほかのフランス代表団の長とは話をしたとし、「副議長も同時にです。スピーチののち首相にも休憩室で紹介しました」と話した。
チャヴシュオール議長は、フランスではとても前向きな受け止め方がなされたとし、さらに次のように続けた。「我らが首相の批判をフランス人が気に入ると期待するのは、正しいアプローチではない。これは一つの積み重ねに過ぎない。フランスは、誰の許可も得ずに行って、リビアを爆撃し始めた。特にサルコジ大統領はトルコに対して否定的である。『トルコへ来ないでくれ』と言われたにも関わらずやってきて、トルコのEU加盟に関して否定的な意見を述べており、さらに今もまだ述べ続けている。しかしその他に、フランスは欧州評議会でホストをし、我々が認めた決定や提案に従わず、特に宗教の自由に対して、禁止する方向での様々な法規制の適用を始めた。街にいるスカーフを巻いた女性さえも不快にさせるような規制もある。スカーフを巻いた母親が、子どもの学校へ同伴するときにも、制限が課せられている。子どもを学校へ送迎する際にである。同じフランス人がトルコにおける宗教の自由に関して非ムスリムの自由を質問したので、反発が起こった」
■「アルメニア人らが妨害されることなどなかった」
チャヴシュオール議長は、アルメニア人評議会議員らが首相へ質問するのを妨害されたと説明したのに対し、まったくの事実誤認であるとし、「二日とも一人ずつアルメニア人議員が質問した。どうして今、アルメニア人たちが妨害されたことになっているのか。他の国からの議員は質問できなかった、時間が足りなかったからだ。このアルメニア人議員らの主張は、いつもそうであるように、誤った情報でありごまかしである。ダヴトオール外相とエルドアン首相に対し、アルメニア人議員らは質問する権利を得ていた」と話した。
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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:22178 )