バーキー爺さん、83才でチーム移籍―伝統ジリト競技
2011年04月18日付 Zaman 紙


エルズルムで開催された第25回ユニバーシアード冬季競技大会の開会・閉会の式典に出演し、「バーキー爺さん」の愛称で知られる83歳のバーキー・バイラクトゥタンさんが、競技団とともにパラドケン郡立スポーツクラブ馬術ジリト競技団へ移籍した。

パラドケン郡がおこなった発表では、キュムベト地区アタ馬術競技クラブが、セレモニーをおこないパラドケン郡の競技クラブへ引き渡されたことが明らかとなった。
キュムベト地区でおこなわれた移譲セレモニーには、パラドケンのオルハン・ブルトラル郡知事、ヤクティエのアリ・コルクト郡知事、トルコ伝統競技部門連盟のファーテフ・イスタンブルオール会長、その他の関係者や一般市民らが参加した。
トルコ伝統競技部門連盟のファーテフ・イスタンブルオール会長は、現地でおこなった会見で、ジリト競技の発展に尽力しているパラドケンのブルトラル郡知事に謝意を表した。
イスタンブルオール会長は、競技と競技者への支援を常に支持していると述べ、「私たちはパラドケン郡のブルトラル郡知事に対し、(彼が)競技を支援し、その重要性を認識していると理解している。消滅の危機に瀕する伝統競技の存続をかけて私たちが行っている闘いにおいて、私たちを支援するすべての人にもう一度感謝を表したい」と語った。
パラドケンのブルトラル郡知事も馬術競技存続のために、いくつかのプロジェクトを企画していると述べた。
ブルトラル郡知事は、馬術競技はエルズルムでさらに発展していくだろうと語り、以下のように続けた:
「馬術競技の存続と後世に伝える目的でこの取り組みをしています。私たちの目的はこの競技が継続されること、愛されることです。そのために、私たちは最善の努力をしています。若い世代と力強い我々職員とで競技大会を準備しています。エルズルムは、馬術競技を大変愛する都市です。私たちは市民が素晴らしいジリトを楽しめるための道を開きました。私たちの競技団に期待しています。競技大会は成功するとかたく信じています。そのためにきっと市民も私たちを支援してくれることでしょう。」

ブルトラル郡知事は、引き渡されたクラブの名称がパラドケン郡立スポーツクラブ馬術ジリト競技団に変更されたことに触れ、競技団の一員である「バーキー爺さん」が冬季大会のシンボルとなり、その83歳のバーキー・バイラクトゥタンさんがパラドケンの競技団にいることに、幸せを感じていると付け加えた。
移譲式典の後、ジリト競技者らによるデモンストレーション試合がおこなわれた。

※伝統ジリト競技 馬に乗って棒をなげあう競技。ジリトはその棒の名称。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:22182 )