「ブラッド・ファンデーション」というNPOが主催したイスタンブルツアーの参加者は、ムスリムについての授業を受け、5回の礼拝を行い、豚肉を食べず、断食を行っている…。
英国のガーディアン紙は、イスラムの理解に向けて行われたイスタンブルツアーを取り上げ、「イスタンブルで一ヶ月ムスリムとして暮らしましょう。5回の礼拝を行い、断食を行いましょう」という見出しをつけた。非ムスリムを対象とする、ムスリム戒律を体験できるイスタンブルツアーが、同紙宗教面を担当するリアザット・ブット記者の記事で取り上げられた。9日間のイスタンブルツアーを盛り込んだ『一ヶ月間ムスリム体験』を主催するNPO「ブラッド・ファンデーション」のベン・ボウラー代表は「合一者である(メヴレヴィ教団の始祖)メヴラーナ・ジェラーレッディン・ルーミーの思想について特に詳しく学びたいと思っています。トルコはイスラム世界では比較的開かれたお国柄であり、イスタンブルはツーリストにとって非常に魅力的な場所です」と述べている。
■3週間のツアーにも参加可能
ブット記者によると、このツアーを企画したブラッド・ファンデーションはタイで設立されたNPOで、いずれはツアーを21日間に拡大することを目指している。ツアーはメヴラーナとスーフィ教団の伝統を手本としており、参加者はツアー期間中ムスリムについての授業を受け、5回の礼を行い、沐浴、断食を行い、飲酒を断ち、豚肉を摂取しない。同団体が仏教をより身近に感じてもらおうと、チベット一ヶ月ツアーを行っていることも報じられた。代表のボウラー氏はまた、イスタンブルツアーが、教育的・文化的な休暇を楽しみたい「オープン・マインド」の人々には魅力的に映るだろうと語っている。ブット記者は記事の中で、イスラムに関するこうしたプログラムが実はそれほど目新しいものではないということにも注目し、ムスリムに対する偏見をなくそうと12カ国で活動するNPO「リビング・ライブラリー」についても改めて紹介した。
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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:22229 )