イズミルのドクズ・エイリュル大学医学部病院で、3年前に、白内障手術のために手術室に連れて行かれたサーデト・クルンチさんが、誤って子宮摘出を受けた事件に関し、15人が告訴された。容疑者らは、「過失傷害と職務怠慢」の罪で、それぞれ3カ月~3年の禁固刑が求刑され、裁判を受ける。
白内障患者ノサーデト・クルンチさん(58)と、子宮に腫瘍のみつかったウンサル・ベクタシュさんのカルテが取り違えられたことにより、クルチさんが手術室で子宮を摘発されてしまった事件に関し行われている取り調べの結果、行政裁判所第一法廷は、事件の責任者として逮捕された病院職員らの起訴を認めた。
行政裁判所第一法廷は、ニハル・シルケジ看護婦、ユヌス・アイドゥン医師、アリ・ルザー・タイラン・ボドゥル医師、麻酔専門のハーカン・バイダル医師、ムラト・カラクラク医師、メレク・バイラクタル看護婦、ペリハン・アヤン主任看護婦、手術室担当のトゥルン・ウスル教員、麻酔リハビリ専攻のエスラ・ドゥラン助手、出産手術補助チームのギュル・ニハル・コユ・トクギョズ助手とチュルカン・エジェ・ドゥルムシュオール助手、眼科専攻手術チームのアリフ・タイラン・オズチュルク、アイリン・ヤマン、オメル・カルトゥ、手術室担当のディレキ・クルジャン看護婦の起訴の許可を与えた。ドクズ・エイリュル大学の当時の学長エミン・アルジュ教授については、起訴の必要性は認められなかった。
イズミル県共和国検察は、行政裁判所第一法廷がその人々に関し告訴の許可をだした病院職員を一人一人呼んで調書をとり、告訴した。告訴状では、事件は次のように説明された。
「子宮の手術を受けることになっていたウンサル・ベクタシュという名の患者を知らず、人物確認をせずにサーデト・クルンチという名の患者を手術待合室からつれだし、産婦人科チームのために予約されていた手術室につれてゆき、この患者を手術を受ける状態にした職員らが、この事件に責任を負っている。すなわち、サーデト・クルンチを手術のできる状態にした産婦人手術補助チームの助手らと、手術待合室担当であるにもかかわらず事件の起きた時間に、職場を離れていた看護婦らが事件に責任を負っている。」
婦人病・出産専攻に勤める医師であるユヌス・アイドゥン、アリ・ルザー・タイラン・ボドゥル、ムラト・カラクラクは傷害罪で3カ月から1年、その他の被告は、「職務怠慢」の罪で1年から3年の禁固刑が求刑された。被告らは、簡易刑事裁判所で裁判官の前にたつことになる。
ドクズ・エイリュル大医学部病院で2008年7月28日に手術を受けることになっていた2人の患者のカルテが手術室で取り違えられ、マニサ県サーリフリ郡からイズミルにきていた白内障患者のサーデト・クルンチさんの子宮が摘出されてしまった。病院では、二度とこうしたことがないようにと、病人にブレスレットがつけられる決定が行われた。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
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