アーヤトッラー・メスバーフ=ヤズディー、「逸脱したグループ」を批判
2011年04月14日付 Jam-e Jam 紙

アーヤトッラー・メスバーフ=ヤズディーは、「生涯のなかで〔イスラーム諸学を修めた〕一人の学者とも関係を持たず、そればかりか毎日のようにイスラームに危害を加え続けているような人間が、どうしてイスラームのために役立つことができるというのか。一体どうして、こうした連中に一部の人たちが愛情を寄せてしまったのか、まったく不可解である」と語った。
〔※訳註:「イスラームに危害を加え続けているような人間」とは恐らく、アフマディーネジャード大統領事務所の所長を務めるマシャーイーのことで、「こうした連中に愛情を寄せている一部の人」とはマシャーイーをかばい続けているアフマディーネジャードのことだと思われる〕

 ファールス通信によると、イマーム・ホメイニー教育研究所所長のアーヤトッラー・メスバーフ=ヤズディーは女性高等審議会の理事らとの面談のなかで、「もしわれわれが少しでも警戒を怠れば、惰眠から覚めた頃には、すでに〔手遅れとなって〕《フェトネ》(共同体の統一を乱す反乱・陰謀)の闇が全域を覆い、われわれ自らが手塩にかけて育ててきた当の人々が《フェトネ》を始めていたということに気づくだろう」と述べた。

 同氏はさらに、次のように述べた。「〔頻繁に行われる閣僚らの〕任免は、一体どこから発せられているのか〔※マシャーイーが大統領による閣僚の任免に多大な影響を与えていると言われていることを指す〕?これらのナショナリスティックでイラン主義的な議論、それもイスラーム世界においてイスラーム運動が形成されている時代にこうした議論を行うことに、いかなる目的があるというのか?ナショナリズムとイラン主義を口にするのは、いかなる動機があってのことなのだろうか?」

 アーヤトッラー・メスバーフ=ヤズディーはまた、「生涯のなかで一人の学者とも関係を持たず、そればかりか毎日のようにイスラームに危害を加え続けているような人間が、どうしてイスラームのために役立つことができるというのか。一体どうして、こうした連中に一部の人たちが愛情を寄せてしまったのか、まったく不可解である」と続けた。

 イマーム・ホメイニー教育研究所所長は、「私の感じている危険は、これまでイスラームを脅かしてきた危険のなかでも、もっとも大きなものである。それも、〔イスラーム共和国体制の維持に積極的に関わっている〕《身内》のなかから育ちつつある有力者たちに由来する危険なのである」とも述べている。

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( 翻訳者:三浦由佳理 )
( 記事ID:22244 )