復活祭で内外から教会に人々殺到
2011年04月24日付 Yeni Safak 紙

イスタンブルとトルコ各地の教会は、(今週の)木曜日から国内外の訪問客の殺到を受けることとなる。その理由は復活祭である!キリスト教の教えによると、神聖であるとされ、今年は3月1日から4月27日までの期間と重なる47日間にわたって、トルコにギリシャからのみだけでも4万人の観光客が訪れる。

復活祭により、イスタンブルを筆頭にプリンセス諸島、ギョクチェ・アダ(島)、マルディン、そしてハタイ(アンタキヤ)の教会に大きな関心が寄せられている。マルディンには、専ら大きな都市や国外からのシリア正教徒たちが集まる一方で、ハタイにはアラブ人やアルメニア教徒たちが、そしてイスタンブルやギョクチェ・アダにはギリシャ正教徒や、国外、特にギリシャで暮らす東方正教会の信徒たちが集まっている。イスタンブル東方正教会総主教座で務めるディミトリ・アヴジュさんからの情報によると、特に祭日である木曜日とイエス・キリストが復活したと信じられている土曜日の夜は、総主教座のある教会では約1千人が儀式に参加する一方で、イスタンブル内にある69ヶ所の東方正教会の教会で行われる儀式には3千人以上のキリスト教徒が参加している。これらの教会の多くがこの祭日の間のみ開かれるという。

■観光会社も祭日を祝う

復活祭として知られる期間は(復活祭前)本来47日間で、その内40日間は受難節、最後の1週間は聖週間という名の断食期間である。動物性の食べ物を摂取しないことで行われるこの断食は、預言者イエスが復活したと信じられている土曜日の夜に終わる。この47日間は、多くのキリスト教徒たちがイスタンブルを訪れる時期の一つである。復活祭の期間の観光について、ソティリウ・ヨーロピアントラベルツアー会社のエリアス・ソティリウ社長と話した。ソティリウ社の情報によると、最後の1週間を除いて、来訪客の多くがマケドニア地域である北ギリシャから来ているという。復活祭(前)の最後の1週間のみで、イスタンブルを訪れるキリスト教徒の数は2万人にのぼると話すソティリウ社長は、訪れる人々は教会だけでなくスルタンアフメト・モスクや諸々の宮殿、そしてボスフォラス海峡にも特に関心を示していると話した。

■観光客は1000ユーロ支払っている

4、5日間のツアーで訪れる観光客たちは、500ユーロ程のお金を支払っている。さらにイスタンブルの教会に寄付する人々や、ロウソクを立て寄付したり、買い物をしたりする人々は、それらの支出に加えて300ユーロ近いお金を使っている。ホテルも満室の割合が高まるこの47日間で、ギリシャからのみの訪問客で4万人にのぼる。これによりギリシャで起きた経済危機から影響を受けなかった分野の様相を示している。ギリシャではこの間祝祭日であるために多くのギリシャ人がバカンスへ旅立っている一方で、トルコからギリシャへ行く人々も非常に多い。エリアス・ソティリウ社長は、祝日を満喫したいと思うトルコ人の多くがテッサロニキやカヴァラ、そしてイスケチェ(クサンシ)へ赴いており、若者たちはギリシャの島々へ赴いていると話す。

■預言者イエスが十字架に磔にされた日...

キリスト教の信仰によると、預言者イエスは木曜日に拷問を受けて十字架に磔にされ、金曜日に十字架から降ろされて埋葬された。(そして)土曜日の夜に復活し天に昇った。聖週間では木曜日と金曜日、そして土曜日に行われる儀式でもこれらの出来事が象徴される。木曜日にはイエスを形式化した大きな十字架が教会の中央に立てられ、金曜日にはこの十字架とイエスの遺体を象徴する布を人々は背負って歩く。教会は現世ともう一つの世界として二つに分けられ、遺体をその仕切りの背後に運んだ後、土曜日の夜に教会の明かりを消して扉を開き、人々はロウソクを手に道を歩いてイエスの復活を祝う。タクスィム・パナギア教会の賛美歌朗誦者の一人であるヤニ・アクデミルさんが説明してくれたところによると、以前はこれらの儀式はすべて通りで行われたが、現在は教会の庭でのみ行われているという。その理由は慢性的な問題である信徒の不足であるという...。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:22254 )