エスキシェヒル市テペバシュ区主催美術展にイスラム冒涜作品
2011年04月29日付 Zaman 紙


共和人民党(CHP)系の区長を有するエスキシェヒル市テペバシュ区の公式美術展で、モスクや一時融和策がとられたスカーフを被った女性たちを冒とくする出来事がおこった。

カルスにある「人類の記憶」という像が壊されることに抗議する目的で行われたこの美術展では、モスクが『モンスター』に例えられた。美術展のほかの絵画でも、チャドル姿の女性が口を下着で覆われた形で描かれている。

アフメト・アタチ区長、彫塑家のアフメト・アクソイ、元文化相であるエルジャン・カラカシュが除幕式を行った美術展で、冒涜作品が多く散見されたことで、非難が浴びせられることとなった。このような相次ぐ批判を受けて、一週間展示されていた作品はおとといの夜(4/27)に、急いで撤収された。この美術展に厳しい反発を示したエスキシェヒル宗教者協会のバタル・ギュンジャイ会長は、今回の美術展がイスラムの価値をからかうものであったと強調した。そして「これらは、芸術ともプロテストとも呼ぶことはできない。ここにあるのは、神聖なものに対する、そして信仰に対する不謹慎さと冒涜である。こうしたことはいかなる宗教や信仰に対しても、行ってはいけないことである」

この美術展には、多くの芸術家が100点以上の作品を出品した。彫塑家のメフメト・アクソイとCHP系のアタチ区長は、この美術展に参加した芸術家に対し、彼らが美術展の開催に尽力してくれたことへ感謝を示した。一連の出来事が語られたこの美術展は、一週間開催されたが、二作品がモスクとチャドルを被った女性に対して冒涜的なものであるということが指摘された。

美術展では、黒を背景に描かれたモスクの二本ある尖塔のバルコニーより上の部分に、相対する形で、カルスの彫像『モンスター』が据えられた絵が展示された。また、このふたつの尖塔の間に、大きい白い文字で『モンスター』と書かれていた。チャドル姿の女性の口が下着で覆われた作品もこの美術展の中で展示された。

少し前に、民主左派党(DSP)を離反し、CHP党員となったアフメト・アタチ氏が区長職を務める区庁舎の一階部分で行われた美術展で、このような冒涜作品が展示されたことは美術展を訪れた人々にショックを与えた。宗教への冒涜行為であるとして、大きな批判が寄せられた。

エスキシェヒル宗教者協会のバタル・ギュンジャイ会長は、こうした出来事はイスラムや信者に対する重大な冒涜行為であると発言した。こうした作品で芸術活動を行うことは、イスラムの価値や、チャドル姿の女性に対するからかいとなると語ったギュンジャイ氏は、「これらは、芸術ともプロテストとも呼ぶことはできない。ここにあるのは、神聖なものに対する、そして信仰に対する不謹慎さと冒涜である。こうしたことはいかなる宗教や信仰に対しても、行ってはいけないことである」と語った。

美術展にやってきて、そこで目にしたものに対し大いに失望したと語ったアフメト・アルカン氏は、「これらの作品は、芸術ではない。イスラムを信じる人々の価値観をからかっている、彼らに対する冒涜である。市民の投票で選ばれた区長と公的団体が市民の価値を冒涜するとは何事か。これは一体どんな信仰におさまるというのか。この絵をそこに展示させている者たちは、こうした人々に最大限の侮辱を行ったのだ。(芸術によって)抗議する、抵抗するといっても限度があるのだ」と述べた。

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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:22312 )