バーレーンでの弾圧への抗議運動、止まず:国会の国家安全保障委員会、バーレーン大使館の閉鎖を検討
2011年04月23日付 Jam-e Jam 紙

【政治部:マルヤム・ジャムシーディー】〔サウジアラビアを統治する〕サウード家と〔バーレーンを統治する〕ハリーファ家によるバーレーンでの犯罪行為の多発に伴い、イラン市民によるバーレーン市民への自発的支持運動が高まりを見せている。

 これまでの報道によると、サウジアラビア軍がバーレーン政府の支援を得て、バーレーンでのモスクの破壊をいまだに継続していることに対し、多くの学生らは木曜日から在テヘラン・サウジアラビア大使館前で座り込みの抗議活動を実施した。

 金曜日の朝になっても、この座り込みの抗議運動は〔終わることなく〕2日間連続で行われ、集会参加者らによってバーレーン解放に向けた追悼の祈りが捧げられた。

 学生らによる座り込みの抗議運動は3日間の予定で行われることになっており、本日も実施される。こうした中、「サウジアラビア大使館前で座り込みの抗議を行う者たちの評議会」のスポークスマンによると、学生らは殉教を志願し、バーレーンに馳せ参じる用意がある旨、表明しているという。

 また一部の国会議員らも、上記の学生らによる集会に参加し、彼らの運動に対して支援を行った。

 他方、イラン全国の大学生らは〔イラン南部・ペルシア湾岸の都市〕ブーシェフルで座り込みの抗議活動を行う一方、2隻の大型ボートに分乗してバーレーンに向けて出立した。しかし金曜日の正午頃、彼らは〔バーレーン領内に入ることなく〕ブーシェフルへと舞い戻った。

 ファールス通信によると、全国にある多くの大学を代表して、2隻の船にそれぞれ70名の学生が搭乗したという。

 これらの学生らによる座り込みの抗議運動は、抑圧されし丸腰のバーレーン市民がサウード家とハリーファ家によって虐殺されていることへの抗議のために行われたもので、バーレーンへ向けて出立した目的について、彼らは丸腰のバーレーン市民に寄り添うためだったと述べた。

 さて、バーレーンで起きている犯罪行為に対して、ムスリム諸国民は関心を寄せるなか、バーレーン政府は敵意をむき出しにして、内政に干渉しているとしてイランを国連に提訴した。

 こうした動きの背景には、これより前にバーレーン政府がイラン政府を内政干渉で非難する一方で、イランも抗議運動を行っているバーレーン市民への弾圧を非難、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の軍も弾圧に加担していることに対し、国連安全保障理事会をはじめ、3つの国際機関に訴えを起こしたことが挙げられる。

 その後、イラン・バーレーン関係に緊張が生じ、両国はそれぞれ首都のテヘランとマナマから、大使を自国に呼びもどす措置を取っている。

〔‥‥〕

Tweet
シェア


関連記事(イラン当局、湾岸協力会議の主張を批判)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:塩尻菜穂子 )
( 記事ID:22316 )