テロ組織クルド労働者党(PKK)の都市部組織であるクルディスタン社会連合(KCK)の裁判において、被告人たちがクルド語での弁論を主張して法廷を混乱に陥れている一方で、PKKのキャンプではトルコ語が話されているばかりか、知らない人にはトルコ語が教えられていることが明らかになった。
ヴァン第三重罪裁判所で公判中の、テロ組織PKKのメンバーである外国籍のZ.H.N.は、テロ組織のキャンプではトルコ語教育がおこなわれ、トルコ語が話されていると語った。15歳で加わったテロ組織PKKのキャンプで5年にわたり政治教育や軍事訓練を受けた後、2010年7月12日にユクセコヴァで治安部隊に投降したZ.H.N.に関し、裁判は続けられた。
Z.H.N.が審理に出席し、被告人弁論をトルコ語で行ったことを受けて、裁判官は彼にトルコ語をどこでどのように習ったのかを尋ねた。それに対し被告は、テロ組織に参加する以前はトルコ語を知らなかった、トルコ語はテロ組織のキャンプで教わったと述べ、「組織のキャンプではトルコ語が話されている。私もそこで習った。刑務所にいる間もトルコ語が上達した」と話した。
Z.H.N.は投降する2年前に、テロ組織から逃げようと考えたが、殺されることへの恐怖と、その機会がなかったことから結局逃げられなかったと述べ、2010年7月12日にユクセコヴァのギュルデレ橋で計画された爆弾テロに加担するために訪れた郡で投降し、爆弾のコードを治安部隊に教えたと話した。裁判官は、被告人としての勾留期間と罪状の変更がみとめられたZ.H.N.に対し、保釈決定を出し、次回審理を延期した。
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( 翻訳者:山本涼子 )
( 記事ID:22320 )