ギュル大統領「オーストリア・トルコ系市民には2つの母語を」
2011年04月30日付 Hurriyet 紙
13年の歳月を経て、アブドゥッラー・ギュル大統領は就任後初めてオーストリアを訪問する予定であり、訪問前にオーストリアメディアに対し、オーストリア・トルコ系市民にはドイツ語とトルコ語の2つを母語にすること、そして2つの母語を同時に学ぶことが重要であると強調した。
ギュル大統領は、オーストリアの学校におけるトルコ語の授業設置の議論に関して「デア・シュタンダルト」紙記者に対し、次のように語った。オーストリアには20万人のトルコ人が生活しており、そのうち10万人はオーストリア国民である。私はオーストリアで生活しているトルコ人がトルコ語とドイツ語の2つを母語にすること、そして2つの母語についてよく知っておくことが重要であると考えている。これを学校でもしくは他の場所で学ぶのか、この問題について解決策を探すべきであり、2つの母語を十分に学べる環境を整えるべきである。私はトルコ人がオーストリアに馴染むことを望んでいる。(オーストリアに住む)トルコ人はオーストリアに貢献すべきであり、忠実であるべきだ。これは私の望みである。オーストリアで生活しているトルコ人が2国家間の関係を深めるにあたって、架け橋となる役割を担うことが重要である。」
ギュル大統領は、トルコのEU入りに関してオーストリアが国民投票に諮ると決めた問題に関する質問を受け、今後実施される国民投票でトルコ側がEU入りを拒否することもありえると述べた。ギュル大統領は、オーストリア国民は外国人に対し冷たく距離を置いて接するという批判発言故にオーストリアで物議を醸しているカドリ・エジヴェト・テズジャン墺大使について、双方が偏見をもたないことが大切であると語った。ギュル大統領は「この問題は双方とも偏見なしに検討しなければならない」と述べた。
■ザンジバルからの客に停止位置を説明
アブドゥッラー・ギュル大統領はザンジバルのアリ・ムハンマド・シェイン大統領を招いた。ギュル大統領はシェイン大統領を大統領府に迎える際に儀礼に則り迎え入れた。ギュル大統領とシェイン大統領は大統領府の迎賓門の前で握手を交わし記者らに向かってポーズをとった。ただ、招かれたシェイン大統領が立ち位置が分からないと、ギュル大統領が手助けした。その際、興味深い光景が見られた。
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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:22321 )