トルコ第一の宗教勢力―フィナンシャル・タイムス紙「ギュレン教団」記事
2011年04月30日付 Milliyet 紙


英フィナンシャル・タイムス(Financial Times)紙がフェトゥフッラー・ギュレン教団についての長文の分析を掲載し、彼の運動に対しては懸念があると報じた。

デルフィン・シュトラウス記者がペンをとった「彼は鼓舞する者か、それとも狡猾い奴か?」というタイトルの分析記事では、ギュレン教団の活動は、「トルコで最も活動的な宗教団体」として紹介され、(教団が)今日のトルコ社会を形成する強力なパワーのひとつであると指摘している。

世俗的主義層は、教団とのつながりに対し不安にも陥っていると記事は指摘している。先月(2011年3月)アフメト・シュク著「イマームの軍隊」という書籍が押収されたことで、改めてこれらの懸念を頂点に押し上げたとしている。記事では、ギュレン教団と衝突した前検事長イルハン・ジハネル氏やミッレト紙のネディム・シェネル記者が逮捕されたことについても言及している。

また分析はギュレン氏の人生についても言及しており、教団リーダーが政治への干渉を避けていることについて指摘した後、次のように続けている。「しかしながら、ギュレン氏の支持メディアが政治的な議論の形成へ働きかけを行っているのは明白である」と。ザマン紙は、民主主義への軍人の干渉を反対するキャンペーンを行っており、この文脈においても筆頭に立ってエルゲネコン捜査への支持を表明している。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:22322 )