ジャアファリー司令官「革命防衛隊は遠洋からの敵の侵略にも応答する」
2011年04月23日付 Jam-e Jam 紙

 イスラーム革命防衛隊総司令官は、「遠方にある敵の脅威に対抗することも、革命防衛隊の任務として与えられている」としたうえで、インド洋など、遠方地域に展開する敵の軍艦に対応するための計画が練られていることを明かした。

 モハンマドアリー・ジャアファリー少将はファールス通信との会見で、「敵がペルシア湾の外、より遠方の地域に布陣し、戦闘機や長距離ミサイルで攻め込む能力があるように、われわれも〔遠方にいる〕敵に手を伸ばし、ダメージを与えられるよう、現在軍備に資金を投入しているところである」と述べた。

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 ジャアファリー総司令官は、ペルシア湾に〔米軍など〕地域外の軍の航空母艦が展開していることについても、次のように述べた。「敵は、自らの艦隊がペルシア湾にいることがいかに攻撃に曝されやすい状況を作っているかに、しばらく前から気づいている。我が軍に対して軍事行動に出るときには、これらの艦隊をペルシア湾から撤退させ、代わりにオマーン海やインド洋に展開して、そこから我々に対して作戦を起こす、というのが彼らの軍事・作戦上の戦略であるのは、明らかだ」。

 同氏はその上で、「我々は自らの作戦範囲を広げ、そこ〔=イラン本土から遠方の地域〕にいる敵の艦船を自らの射程圏内に収めることができるよう、まい進しているところだ」と言明した。

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革命防衛隊はサイバー攻撃の脅威にも対抗策を講じている

 ジャアファリー総司令官はまた、革命防衛隊がサイバー空間にも進出していることについて触れた上で、以下のように述べた。「インターネットは、88年の反乱〔=2009年大統領選後の騒擾〕で街頭での泡沫行為〔=街頭デモ〕が起きた際、抑圧諸国がその組織化や情報伝達、道先案内に使った基本的なツールであった。しかし革命防衛隊による準備のお陰で、〔インターネットを使った反体制〕ネットワークの特定と対策が可能となり、最大限これらを制御することに成功した」。

 同氏は、革命防衛隊は今も、ネット空間での情報活動や〔反体制ネットワークの〕特定作業に懸命に取り組んでいるとした上で、以下のように述べた。「これまでに敵の主要ネットワークに対して多大なるダメージを与えてきたが、敵も〔ネットワークの〕再構築と連絡網作りにあたっている。もちろん、こうした活動は、我々にはお見通しである。それとは別の動きも存在するが、それについては今後、適切な時期に対処することが必要となろう」。

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革命防衛隊はもっと早くから建設事業に取り組むべきだった

 同氏は続けて、革命防衛隊が国内の建設事業や経済活動に進出していることについて話題を向け、外国企業がサウスパールス・ガス田の掘削・輸送・開発に参入した問題に触れて、以下のように述べた。「彼ら〔=ラフサンジャーニー、及びハータミー政権〕はこれらの国々〔=欧米〕を取り込み、われわれから機会を奪った。革命防衛隊がこうした領域〔=大型公共事業〕に進出するようになったのは、海外企業が仕事を途中で放り投げて、出ていってしまい、誰もが絶望していた時だった。しかし革命防衛隊の進出によって、情勢は一挙に変わった」。

 ジャアファリー総司令官は、革命防衛隊は最初からこうした領域に参入しているべきだったのだとした上で、「〔海外企業にガス田開発を任せるといった〕こうした誤りは、〔ラフサンジャーニーが大統領だった〕「建設の時代」ならびに〔ハータミーが大統領だった〕「改革の時代」に起きた。もしこうしたことが行われていたなら〔=革命防衛隊が最初から建設事業に進出していたなら〕、今日、われわれはもっと発展を遂げていただろう。しかし残念ながら、〔大型の公共事業への参加を〕革命防衛隊に要請をするのが遅すぎた」と指摘した。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:22325 )