アラブ諸国の政情不安で婚礼はイスタンブルで
2011年05月01日付 Radikal 紙

母国で起きた反乱を理由に、アラブ人たちは婚礼の場所を変えている。今年、イスタンブルで行われるアラブ人の婚礼数は3倍に増えた。

裕福なアラブ人たちは、母国で起きた反乱などを理由にイスタンブルで結婚式を挙げている。安全の問題や世情の不透明性を見て、また庶民の反感を受けないよう、この夏、アラブ人の婚礼はイスタンブルで挙げられる。イスタンブルで今年行われるアラブ人の婚礼数は、昨年に比べ3倍に増えた。湯水のようにお金が使われる婚礼のおかげで、多くのホテルのスケジュールはすでに現時点で一杯となっている。

■アフリカからさえも要望がある

KMイベント社のメルテム・バヤズト・テペレル経営理事長は、この夏イスタンブルで婚礼を挙げたいと望む外国人の多くがアラブ人だと話す。「中東や北アフリカで起きた反乱は、アラブ人の行き先をイスタンブルへと変えました。特にレバノンやウルドゥー、サウジアラビアから非常に多くの問い合わせを受けています。この他にも、インドやパキスタンからも婚礼のために多くの要望があります。昨年に比べ、要望は2-3倍増えました」。

海外には母国以外の国で暮らす非常に多くの裕福なアラブ人がいると話すテペレル理事長は、以下のように説明した。「今回起きた反乱や政情不安によって、多くの人々が母国で挙げようと考えていた贅沢な婚礼をキャンセルした、もしくは場所を変更しました。場所の変更ではイスタンブルへの変更が突出しています。加えてパキスタンやインド、さらには南アフリカからでさえも婚礼の申込を受けています」。

■一人当たり平均で400ユーロ消費する

トルコではイベント関連企業の多くが年商4億5千万から5億ドルに近い。この部門の中で最大の割合を、婚礼ツーリズムが占めている。イスタンブルを婚礼場所として選ぶ外国人は、3日間の婚礼プランで一人当たり平均400ユーロ支払っている。

■ミッタル氏も「イスタンブル」と言った

世界最大の鋼鉄メーカーを経営するインド人の億万長者、ラクシュミー・ミッタル会長も、姪の婚礼をイスタンブルで挙げさせる予定だ。この婚礼は今年の7月に行われる。姪夫妻は昨年9月にロンドンで婚約した。チュラアン宮殿で行われ、400人の招待客が参加する婚礼は、三日三晩続くという。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:22334 )