ハーメネイー最高指導者「三権、特に政府は真に努力している」
2011年04月24日付 Jam-e Jam 紙


イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日〔4月23日土曜日〕の朝、数千名のファールス州市民との熱狂的な会見のなかで、極めて重要な演説を行った。同氏はそのなかで、世界ならびに周辺地域が現在直面している危機的状況について説明した上で、全人民ならびに体制責任者たちに向け、「〔中東地域で起きている〕イスラームの目覚めに着目するならば、連帯と団結を維持し、たゆまぬ勤労と努力を続けて、イスラーム体制の敵にスキを与えないことが重要だ」と勧告し、次のように強調した。

今日、三権、特に政府は真に奉仕と努力に邁進している。国民と指導部〔=ハーメネイー最高指導者〕はこれからも常に、〔アフマディーネジャード政権が掲げる〕国の勤労と奉仕の方針を支持するだろう。しかし、重要な国益がおろそかになっていると感じたときはいつでも、指導部は介入を行う。指導部が生き続ける限り、理想へと向かうイラン国民の偉大なる運動に、わずかな逸脱が生じることも決して許さないだろう」。

 最高指導者広報サイトが伝えたところによると、ハーメネイー氏は、イラン国民が自らの正当なる立場を堅持し、地域の諸国民にとっての手本となっていることが、〔欧米諸国による〕イスラーム体制への敵意に満ちた圧力やプロパガンダの真の理由なのであるとし、次のように付け加えた。

こうした圧力にもかかわらず、イスラーム共和国体制は妥協を排して、堅固に立ち続けている。このイスラーム体制のまさにこうした堅固さが、彼ら〔=敵〕の攻撃の刃をなまくらにし、〔イランという砦を攻略しようと這い上がってきた敵が〕岩壁から振り落とされる原因となっているのだ」。

 同氏は、国民と政府はともに、イスラーム体制のこうした岩にも似た頑強さを保持しなければならないと強調した上で、「対立や亀裂が生じるようなことを許してはならない。敵が邪なる政治的宣伝において望んでいるようなことが、実際に起こるようなことを許してはならない」と指摘した。

 ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は、情報省をめぐって起きた最近のハプニング〔※情報相が辞表を提出し、それをアフマディーネジャード大統領が受理したにもかかわらず、ハーメネイー最高指導者によって大統領に情報相留任が指示されたこと〕について言及し、「さして重要でもないこのハプニングについての外国メディアのプロパガンダを見よ。彼らがどんな騒動を起こしているか。彼らは自らの分析のなかで、イラン・イスラーム共和国の内部で分裂が生じ、〔最高指導者と大統領による〕二重権力状態が生まれている、大統領は最高指導者に耳を傾けようとしていない、などと吹聴しているのだ」と続けた。

 ハーメネイー氏はその上で、「ここ何日かの敵のプロパガンダからも、彼らがいかに〔イランを攻撃するための〕口実を待ち望んでいるかが分かるだろう。彼らはまるで狼のように、〔イランを〕攻撃しようと待ち伏せているのである」と述べた。

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( 翻訳者:今成加菜美 )
( 記事ID:22338 )