イスタンブルの象徴の一つであり、人々に「オルタキョイ・モスク」の愛称で知られている“ビュユク・メジュディイェ・モスク”が、5月13日に行われる金曜の礼拝の後に修復工事のために閉鎖される。修復期間は450日で、予算は300万トルコリラかかるとされている。
ワクフ総局のイブラヒム・オゼキンジ・イスタンブル第一管区局長は、人々に「オルタキョイ・モスク」の名で知られているモスクの内部、外部と屋根の部分が塩害やその他の要因によって劣化したことを明かし、修復には450日と300万トルコリラの予算がかかるとみられていると話した。
モスクの屋根で雨漏りが生じていると話すオゼキンジ氏は、この雨漏りが原因でモスクのドームの一部が崩れ始めており、この状態は礼拝に訪れる人々にとって危険であると述べた。
オゼンキジ氏は、オルタキョイ・モスクの修復が5月13日金曜日の礼拝の後に始められ、「修復には450日と300万トルコリラの予算がかかると予想される。モスクは、この期間閉鎖される予定だ」と語った。
オルタキョイ・モスクのイマームによる説教において礼拝に訪れた人々にこの改修工事に関して説明を行うと述べたオゼキンジ氏は、「普段からこのモスクを訪れている人々や、市の内外から礼拝のためにオルタキョイ・モスクを訪れる人々が、この工事で影響を受けないため、モスクの外に小さな礼拝所を立てるつもりだ」と話した。
オゼキンジ氏は、かつて古いワクフ財の状態を指して「ワクフ財は泣いている」と言われていたことを明かし、「ワクフ総局は最近始めた修復事業により、これらのワクフ財を少しずつ笑顔にしている。あなた方もイスタンブルがまさに古い建築物の楽園であることをご存知でしょう。今日までスレイマニエ・モスクやミフリマー・スルタン・モスクのような建築物を修復してきた。オルタキョイ・モスクは今月から修復を始め、次にファーティフ・モスクの修復にも取り掛かるつもりだ」と話した。
実行される修復事業が、国だけで引き受けられるような責務ではないと指摘するオゼキンジ氏は次のように続けた:「なぜならば、(私達の)目的は数多くの修復を行うことにはなく、質の高い修復を実現することにあるからだ。「自分の長所を活かす」と言うでしょう、オルタキョイ・モスクがある場所にはシナゴーグとキリスト教会が隣接している。つまり宗教、言語、人種の違いに関係なく数千年もの間、何十ものコミュニティを平安の中で共に生かしてきたワクフ文化の最も貴重な象徴がオルタキョイ・モスクなのだ。一つの社会的責務としてオルタキョイ・モスクの修復を請け負ったクウェート・トルコ銀行のウフク・ウヤン頭取には感謝をしている。この資金提供契約の実現が、世界で最も裕福な層に名を連ねるトルコの富裕層に対しての手本となることを切に願う。」
オゼキンジ氏は、クウェート・トルコ銀行が修復事業への資金提供をアザプ・カプ・チェシュメで開始し、オルタキョイ・モスクまで続くこと、さらにもう一つのキュッリイェ(複合施設)の修復まで継続されるものと考えていると付け加えた。
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( 翻訳者:藤永巌広 )
( 記事ID:22355 )