アリ・ハメネイ師、アフマディネジャド大統領に批判の矢
2011年05月07日付 Hurriyet 紙
イランの宗教指導者であるアイェトッラー・アリ・ハメネイ氏とマフムド・アフマディネジャド大統領との間に、一時期、政治的不和が生じていたが、ハメネイ氏が大統領に対し最終通告をしたことが明らかになった。アフマディネジャド大統領の側近の一人によると、ハメネイ氏はイラン大統領に対し、「私がだした人事決定を受諾しなさい、でなければ辞任しなさい」と述べたそうだ。
ガーディアン紙が、イランの情報サイトに基づき出した記事によると、アフマディネジャド大統領は側近であるムルダザ・アガ・タフラーニ氏に対し、「ハメネイ氏は私に決断するための猶予を与えている。彼の人事要求を受け入れるか、辞任をするかである」と述べた。
イランにおいて最も強力な2人の間の不和は、先月ハイダル・ムスリヒ諜報相が辞表を提出しアフマディネジャド大統領がこれを受理したが、ハメネイ氏がこの措置を拒否したことによって明らかになった。この進展に関して11日間、世論に対し何らかの発言をしなかったアフマディネジャド大統領は、政府の会合をもボイコットした。アフマディネジャド大統領は最初、先週日曜日の閣議には参加したが、今回は大統領が政府で会いたくない人物であるムスリヒ氏は政府の会合には姿を現さなかった。
イラン大統領とハメネイ氏の間の対立の根本的原因はというと、アフマディネジャド大統領が義父のイスフェンディヤル・ラーヒム・メシャイ氏を政務秘書局に配属したことが原因であるとされている。アフマディネジャド大統領はメシャイ氏を後継として準備しているようだ。イラン政治に対して宗教指導者らが影響を及ぼすことに反対しているメシャイ氏に対し、宗教的最高指導者であるハメネイ氏や保守的な宗教関係者らは不快感を抱いている。ハメネイ氏は、メシャイ氏を役職から外すためにアフマディネジャド大統領に文書を送った。
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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:22418 )