YGSの結果に不満な人は2万人
2011年05月08日付 Yeni Safak 紙
トルコ公務員労働組合とトルコ教育労働組合のイスマイル・コンジュク会長は、高等教育資格試験(YGS)の結果に関し大学入試センター(ÖSYM)に対し不満を持つ人の数が2万人を超えたと発表し、「不満を持つ人たちは、何らかの結果を得られないなら、裁判所に駆け込む事になる。何百、何千もの裁判が開かれるだろう」と語った。
イスマイル・コンジュク会長は、アナトリア通信の記者へのインタビューで、大学入試センターによって発表されたYGSの結果を、国民そして受験した170万人の学生が信じる事は不可能だと主張した。
イスマイル・コンジュク会長は、これまでに結果に不満を持つ人の数が2万人を超えたと明かし、「大学入試センターの歴史の中でこのような抗議が起こったことなどなかった。そのうえ『出願したって良い事はない、この大学入試センターはこれらを台無しにしてしまった。こんなのに出願したって何もならない』と言って大学入試センターには期待をせず、申請しなかった人たちもいる」と述べた。
コンジュク会長は、点数を低く出された人たちだけでなく、間違って高く出された人たちもいるかもしれないと述べ、以下の事にも触れた。
「しかし当然点数が高くなった人たちは抗議しません。このような状況なのです。このため、もはや私たちはこのYGSの結果を信用できないのです。この結果によって学生たちが高等教育プログラム課程に進む事は、国民の良心において認められるものではないのです。だからYGSは無効とすべきだと約1カ月以上もの間ずっと言い続けているのです、主張しているのです。子供たちは救いを求めています。しかしこの問題は政治的な問題として扱われ始めました。
特に与党の議員たちが「大学入試センターを通り越して政府が痛手をうけるのを望んでいる人々がいる」、と考えている事が理解できません、理解に苦しんでいます。ここで私たちは170万人の子供たちの未来と、一つの組織の名がこれほど汚される事を言っているのです。私たちの警告にもかかわらず何も変わっていません。相変わらずそのままです。」
■「裁判所に殺到」
コンジュク会長は、抗議書を5月27日までに提出する予定で、異議申し立てにより大学入試センターは学部決定試験の出願も延長せざるを得なくなっていると主張した。コンジュク会長は、抗議をしている人の大半は学部決定試験を受験できない学生だと明かし、次のように続けた。
「彼らは抗議により何らかの成果を得られなければ、裁判所に駆け込む事になる。何百、何千もの裁判が開かれるだろう。この裁判の結果がどうなるか今から予想する事も不可能だ。しかしYGSや、もうすぐ行われる学部決定試験を完全に無効とする結果が出る可能性がある。大学入試センターや政府関係者はこのような状況に直面し、どのような対応を取るのだろうか、あるいは別の妙案があるだろうか。私には大学入試センターが妙案をもっているとは思えない。」
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:22429 )