トゥズラ郡で国内企業50社と海軍司令本部により製造され、「ヘイベリアダ」(訳者注1)と名づけられたトルコ製コルベット艦(MİLGEM)が、国際防衛見本市2011 (İDEF 11)で初めて海で披露された。
2007年に製造が開始された純トルコ製のコルベット艦(MİLGEM)は、2010年11月2日に初めて進水し、運航テストが始められた。そして今日、「へイベリアダ」と名づけられたこのトルコ製コルベット艦(MİLGEM)は、「İDEF 11国際防衛見本市」において、ベイリキドゥズュ海岸から5マイル先で披露された。
海岸で行われたお披露目式典にはヴェジディ・ギョニュル国防大臣、海上訓練指導司令官のビュレント・ボスタン海軍中将、見本市のためトルコを訪問した外国の代表者たちが参加した。見本市では、海岸司令本部所属の設計・建設事務所所長のアフメト・チャクル高等技師上級大佐がMİLGEMを紹介した。
ヴェジディ・ギョニュル国防大臣は報道陣に船の情報を公開し、次のように話した。「我が国の海軍がİDEF でメインに据えている艦の筆頭がこのMİLGEMだ。この艦は、海軍による調査活動と海中防衛のため、国内の機関とプロジェクトにより造られた2隻のうちの1隻で、MİLGEMは最終的に12隻になる予定だ。時速は29マイル、2300トンの重量がある。初めてトルコで軍艦が民間企業によって製造されている。MİLGEMの製造には50社もの企業が集まり、海軍の研究開発によりトゥズラで製造され、『ヘイベリアダ』の名がつけられた。MİLGEMの第一号であるヘイベリアダの引き渡しは7月を考えている。2隻目の『ビュユクアダ』(訳者注2)の製造も継続している」。
続いて、ギョニュル国防大臣と関係者は、海岸保安本部所有の船で出港し、海岸から5マイル離れた「MİLGEM」を、約15メートルまで近づいて視察した。海には波が立っていたため、MİLGEMの内部には入れなかったものの、近日中にMİLGEMの内部もお披露目される予定である。
■ヘイベリアダの特徴
MİLGEMは、想定される戦時には敵に更に接近することができ、かつ、(相手の)レーダーにはより時間をおいて感知される。つまり、ある軍艦がより遠くから(相手の)レーダーに感知されてしまうのに対し、MİLGEMは敵にかなり接近して初めて感知されるのである。MİLGEMの名が与えられた軍艦「ヘイベリアダ」は、フリゲート艦よりも若干小さいが、フリゲート艦のような戦闘設備を備えている。イズミルで配備される予定のこのコルベット艦は、7月に任務を開始する。
注1:プリンスィズ諸島の1つヘイベリアダ(ヘイベリ島)に因む。
注2:プリンスィズ諸島の1つビュユクアダ(ビュユク島)に因む。
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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:22459 )