ハーメネイー革命最高指導者、イラン製品の消費を訴える
2011年04月28日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、全国の労働者たち数千名と面会し、そのなかで《進歩》こそイラン国民の明白にして絶対的な運命であるとし、またイスラームならびに伝統的知識において《労働者》が占めるきわめて重要な位置について指摘した上で、「経済ジハードの年に必要とされる事柄を、すべての政府部門、非政府部門、そして人民が忠実に実行することが、偉大にして栄光あるイランの飛躍的成長を生むだろう」と述べた。
最高指導者事務所広報サイトが伝えたところによると、「世界労働者の日(メーデー)」を直前に控えた時期に行われたこの面会のなかで、イスラーム革命最高指導者は、伝統的な知識では、《労働と労働者》という要素は個人と社会の生命活動の維持にとって必須の条件を提供する、きわめて重要かつ互換不可能な《環》(リンク)であるとの見解を示した。
閣下は、《労働と労働者》が占める位置付けについてさらに説明を加えるなかで、「イスラームでは伝統的知識以上に、労働者は高く位置づけられている。なぜなら、イスラームは労働者の労働を礼拝行為そのものであり、敬虔なる行いであるとみなしているからだ。〔‥‥〕」と述べた。
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閣下は演説の別の箇所で、経済ジハードの年について触れ、次のように述べた。
敵は文化、安全保障、政治、その他諸々の領域において、自身の企みを続ける一方、彼らはイスラームとイスラーム共和国に対する闘争を、主に《経済》の領域に集中させている。そうすることで彼らは、体制・政府と人民との間に亀裂を作り出そうとしているのだ。だからこそ、全力を尽くし、また衷心からの献身と知力・知性に依拠しつつ、敵との闘争・ジハードに急行する必要があるのだ。
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閣下は労働者ならびに起業家たちが果たすべきもう一つの使命として、イラン製品の質の向上を挙げ、「イラン人消費者にとっても、外国人消費者にとっても、国内製品が良質で壊れにくく、見た目の良い製品となるよう、われわれは仕事をする必要がある。もちろん、政府機関はこの目的を達成するための前提条件、特に各種の職業訓練を提供する義務がある」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はイラン人の《芸術と才能》をつなげることが、国内製品の質強化の素地となるとし、「一部の国内製品は競争力を有しているし、なかには外国の類似製品よりも格段にすぐれたものもある。こうした特性を食料や衣料、生活用品などすべての製品に広げることが必要だ」と述べた。
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アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、なかには外国製品を消費することで一種の《優越感》を味わっている人たちがいると指摘し、「外国製品に愛着を示し、イラン人労働者の努力には注意を払わないような態度は、病気であり悪習のひとつと言える。国内の資金や資産が、外国人労働者のポケットに流出しているからだ」と加えた。
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( 翻訳者:高山奈美 )
( 記事ID:22475 )