テヘラン臨時金曜日礼拝導師「敵の混乱した夢が実現することはないだろう」
2011年05月08日付 Jam-e Jam 紙

サディーギー氏「シーア派は常にヴェラーヤテ・ファギーフの旗の下にあった」

〔‥‥〕ファールス通信によると、ホッジャトルエスラーム・カーゼム・サディーギーは今週のテヘラン金曜礼拝での説教で、アーヤトッラー・ミールザー・シーラーズィーによるタバコ・ボイコット事件について触れ、「ミールザー・シーラーズィーはタバコを禁止するファトワー(教令)を出したが、果たして〔当時の〕憲法は彼を《監督者であるイスラーム法学者》として規定していただろうか?我々は、ヴェラーヤテ・ファギーフ(イスラーム法学者の監督)を、憲法を超越したものと考えている。シーア派は常にヴェラーヤテ・ファギーフの旗の下にあり続けてきたし、またこれからもあり続けるだろう」と語った。

〔‥‥〕

 同氏はアフマディーネジャード氏に向けて、「大統領であるあなたは、最高指導者の指導(ヴェラーヤト)に従い、敵を屈服させて、その鼻を地面に押し付けてくれるなどとのたまっているが、私たちにとっては《言葉》だけで充分とはいえない。私どもは《行動》を待っているのだ」と語りかけた。

 サディーギー氏はさらに、「我らが政府や国民、そして大統領がこの問題〔=最高指導者への服従〕に関心を払い、優先して取り組んでくださると、私は信じている。そうなれば、敵が見ているような混乱した夢〔※〕が実現するようなことはないはずだ。なぜなら、今ある政府や閣僚らは、閣僚である前に宗教指導者に従う信徒であり、最高指導者の絶対的指導のもとに置かれているからだ」と語った。
〔※訳註:ここでいう「敵の夢」とは、ハーメネイー最高指導者とアフマディーネジャード大統領が対立し、イランが混乱に陥るような事態のことを指している〕

〔‥‥〕

 サディーギー氏はまた、「ヨーロッパ諸国民はアメリカに従属する政府に支配され、辱めを受けてきた。遅かれ早かれ、彼らも立ち上がり、自らの政府に対して過去の恥辱・屈辱への償いを求めるさまを、われわれは目撃するだろう」と述べた。

Tweet
シェア


関連記事(ウラマーや政治活動家ら、「逸脱したグループ」への反発を強める)
関連記事(司法権長官「最高指導者への反逆は、シャリーアにも憲法にも反する」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:佐藤佳奈 )
( 記事ID:22516 )