ユルドゥルム元交通相、「インターネットのアクセス制限報道は誤解」
2011年05月16日付 Radikal 紙
ビナリ・ユルドゥルム:インターネットのアクセスが制限されるとされていることに関し、「誤報である、禁止などというものはない。高等教育資格試験のときのような誤報だ」と述べた。
イズミルで記者会見を行ったビナリ・ユルドゥルム元交通相は、6月12日の総選挙にむけイズミルで1ヶ月間活動を行ってきたことを述べ、この間、イズミルについて大いに知見を深め、自身の考えとイズミル県民の考えの間にある相違を学ぶ機会を得たと語った。
ある新聞記者が、「情報科学について発言されていらっしゃいますが、インターネットアクセス制限が問題となっております」と話すと、元交通相は次の通り答えた:
「完全に誤報だ。アクセス制限は行われない。高等教育資格試験のときの過ちと同じだ。アクセス制限などほとんど不可能であり、法による制限などできない。制限を行うには鎖国しなければならないが、トルコでこのようなことは不可能である。3,500万の国民が毎日ネットでコミュニケーションを図っている状況である。これらのやり取りを監視することは物理的に無理で、技術インフラの構築は不可能である。このようなことをやるためには10万を超える人間が3交替で(24時間)働かねばならない。我々には皆、家族・子供がおり、有害なサイトが子供たちの手の届くところにやってくる。このために、固定回線で、利用率低下が起こっているのだ。親は子供を守るためインターネットを利用させないのだ。インターネット利用を希望する家庭にはフィルタリングプログラムが提供される。サイトにアクセスする際、「フィルタリングを行うか」と質問が出るので、「はい」「いいえ」の選択肢から選ぶ。このプログラムの導入は国民の意思によるもので、家庭・子供の保護は国家の務めである」
「共和人民党も公正発展党も候補者リストの上位にクルド人の名前がない。イズミルで平和民主党(BDP)推薦候補者が勝利したらどうなるか」という趣旨の質問に対し、ユルドゥルム元交通相は、「イズミルでは無所属や、BDP推薦候補者の支持層は見当たらなかった。イズミルの有権者が誰を選ぼうが、我々に分がある」と答えた。
元交通相は、イズミルの人々が自分たちを快く受け入れてくれ、よそ者扱いを受けなかったと話した。
■トンネル計画
ユルドゥルム氏は、「イズミルで構想中のトンネル計画に関する」質問には、以前の計画の経路では実現できなかったため、経路の変更が行われると説明した。経路に関しては何も語らなかったが、計画は引き続き検討すると述べた。
「公正発展党は海岸部の住民との和解はうまくいったのか」との問いには、「我々は誰とも諍いを起こしていないのに、どうして和解などあろうか。イズミル都市開発計画を考えるにあたり、イズミルの発展に対する様々な考えに関し、私の考えを提示した。イズミルでは、こうした(考えの)相違を取り除くため、必ずや包括的な都市改革がなければならない」と述べた。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:22521 )