メスバーフ=ヤズディー、「新たなバーブ教」が広がる危険性について警告
2011年05月12日付 Jam-e Jam 紙
最高指導者専門家会議議員のメスバーフ=ヤズディー師は、「新たなバーブ教」が国内に広まる危険性があると警告し、「我々は、殉教者の血と敵に対する抵抗の果実が、新たな《セイエド・アリー・モハンマド・バーブ》〔※19世紀前半に新興宗教バーブ教を創始した人物〕の出現に帰結することのないよう、注意する必要がある」と述べた。
イスラーム神学校ニュースセンターの報道によると、アーヤトッラー・メスバーフ=ヤズディーは、イスラーム連合党の党員らとの面会のなかで、社会に新たな逸脱した思想が広がりつつあり、「《時のイマーム》〔※お隠れの第12代イマームのこと。終末のときに再臨すると信じられている〕が自ら社会を運営している」などという〔異端的な〕解釈が囁かれ始めていると指摘し、次のように述べた。「確かに、《神の面影》〔※お隠れの第12代イマームのこと〕に愛着や関心を抱いている人々にとって、こうした話は耳当たりが良いかもしれない。しかしよくよく考えてみるならば、こうした話が招くであろう危険な未来を見抜く事が出来るだろう」。
同氏は次のように加えた。「こうした話の真意とは、もし《時代の主》〔お隠れの第12代イマームのこと〕が自ら社会を運営しているのであれば、〔お隠れのイマームの真意を解釈し伝える〕仲介者や代理人〔※メスバーフ=ヤズディーをはじめとするウラマーのこと〕など必要ない、ということなのである!」。
同氏は、社会にこうした思想が広まることに懸念を表明した上で、「もし社会にこうした思想が広まり、こうした思想を普及させているような人間が権力を掌握するようなことになれば、そしてそういったときには99%の確率で、外国の支援が付録として付いてくるのだが〔※異端的な人間は間違いなく外国の傀儡だ、という意味〕、そうなればどのような状況が社会に立ち現れるだろうか?」と危機感をあらわにした。
アーヤトッラー・メスバーフ=ヤズディーはその上で、「もしこうした流れが続くならば、もう一人のセイエド・アリー・モハンマド・バーブを、われわれ自身の手で、殉教者たちの血と多くの抵抗の果実として生んでしまう日がいつか来るとしても、驚くに値しない」と指摘した。
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( 翻訳者:八十嶋彩子 )
( 記事ID:22566 )