ヴァンにテーマパーク?―AKPのもう一つの「驚異のプロジェクト」
2011年05月20日付 Milliyet 紙

2万ドニュム(=平米)の敷地に建設予定の、「伝説の国ネヴルーズ」は、地域の最大の町であり、周辺国家への中継地にあたるヴァンにつくられる。新しい町、新しい娯楽・ショッピング・観光・スポーツ・文化・暮らしのセンターとなる。目的は、地域からの人口流出の防止と、テロに反対する人々をつくりだすことだ。

タイイプ・エルドアン首相は、「イスタンブル運河」計画に続く、もう一つの「驚異のプロジェクト」について、今日、選挙集会を行うヴァンで発表する。ザマン紙の報道によると技術的な調査が終了した「「伝説の国ネヴルーズ」は、30億ドルの費用で2万ドニュムの敷地に建設される。テロと人口流出を防ぐことを目標に新しい町をつくる過程では、6万人の雇用がうみだされる。地域全体に貢献することになるこの巨大プロジェクトにより、イラン、イラク、アゼルバイジャン、アルメニア、グルジアとの国境に接し、ひとつの中継地点となっているヴァンは、人々をひきつけるセンターとなるだろう。建設が終了すると、年間400万人のツーリストを見込んでいる、この「伝説の国」には、デズニーランドのような娯楽施設、トルコで最初の戦争博物館(チャルディラン戦役博物館)、国民スポーツ博物館、何百のショッピングセンター、会議場、動物園と、5万8千戸の住宅がつくられる。

公正発展党から立候補中のブルハン・カヤトゥル氏の説明によると、これは、新しいヴァンの町をつくる、というプロジェクトであるという。4段階からなり、技術的、経済効率性についての検討はアメリカとカナダの専門家によって行われた。マスタープランは、同じく、アメリカのあるグループにより設計された。プロジェクトは、約5万8千戸の住宅とショッピングセンターからなっている。

観光施設は7つの部分からなり、1日あたりの入場者4,5124人に対応するよう設計されている。4つの大きなホテルも建設される。インドア・プール施設もある。これは14万1千平米の敷地からなり、中東だけでなく、ヨーロッパを含むても、最大規模となる。アウトドアのプール施設についても、30万8千平米が予定されている。

■チャルディラン戦役博物館がつくられる

「ネヴルーズ・伝説の国」は、トルコではじめての、テーマ・パーク都市となる。カヤトゥルク氏は、プロジェクトに含まれるこのほかの要素についても、次のように語った。「子供たちが、科学、芸術、文化を学び、おもちゃや遊戯にも触れられる教育センタもつくられる。若者があらゆる種類のスポーツをオリンピック選手のレベルで学び、また、デジタル環境下であらゆる種類のスポーツを行うことができる、「国民スポーツセンター」をつくる。トルコで最初の戦争記念博物館となる、「チャルディラ戦役博物館」もここに含まれることになる。信仰上の様々な伝説を各自がその目でみることができる「諸文明文化センター」は、現在の諸宗教だけでなく、古代の宗教的信仰の伝説を可視化し、国際的な文化センターとして計画された。」

ブルハン・カヤトゥルク氏は、「ネヴルーズ娯楽都市」計画が、トルコのみならず、中東全体でも最初のものであるとし、「これは、地域の人々の政治的な問題を解決し、失業や貧困に対し、ひとつの解決策となるだろう。アナトリアの歴史遺産を可視化することは、この地域の人々のためになるだけでなく、トルコ全体を紹介することに貢献するプロジェクトである。完成したら、400万人の観光客がやってくるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:22586 )