マシャーイー:最高指導者への服従こそ、第12代イマームのお隠れに対する信仰の必要条件
2011年05月14日付 Jam-e Jam 紙

 大統領事務所所長兼顧問は「我々は、《イスラーム法学者の監督》の下での人生は、[終末の時に訪れる]時のイマームによる世界政府の下で送る人生の予行演習であると考えている。《後見人たるイスラーム法学者》[=イラン・イスラーム共和国最高指導者]への服従こそ、第12代イマームのお隠れに対する信仰の必要条件なのだ」と語った。

 エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー氏は、イスラーム共和国内に[最高指導者と大統領が対立するような]二重権力状態が生ずるような事態を、諸外国はかねてから願ってきたと指摘し、「もちろん国内にも、自身のちっぽけな党派的目的を果たさんとして、こうしたこと〔=イラン国内に二重権力状態が生じているといったようなこと〕を触れ回る者がいる。イラン国民にとって、二重権力状態を囁くような行為は一種の反革命行為といえる。なぜなら、それは体制基盤の腐蝕をもたらしかねないからだ」と述べた。

 同氏は、政府の成功に我慢がならない一部の人々が権力・権益を獲得するために対立を煽っていると指摘して、「ここ最近一部の人々の間に広まっている大がかりな妄想や策動とは裏腹に、大統領と最高指導者の絆にいかなるキズも生じてはいない。一部の特権階級の人々は、大統領の数日間の沈黙を誤って解釈したため、早合点して、自分たちの心の中をうっかり漏らしてしまったようだ。彼らはさまざまな問題に関して誤って理解し、間違った期待を抱いている。いずれ大統領に対するこうした攻撃の本当の理由について、真実が明らかとなるだろう」と語った。



訳註:現イスラーム共和国体制が自らの政治理論としている「イスラーム法学者の監督」(ヴェラーヤテ・ファギーフ)論は、「お隠れ」状態にあると信じられている第12代イマームが終末の時に救世主として再臨するまでの間、「後見人たるイスラーム法学者」(ヴァリーイェ・ファギーフ)が国を統治する、というもの。

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( 翻訳者:斉藤美海 )
( 記事ID:22602 )