モルタザー・ナバヴィー氏「逸脱グループは悪魔の所業をたよりにしている」
2011年05月18日付 Mardomsalari 紙
体制公益判別評議会の委員の一人は、逸脱グループは孤立させて、人々の目につかないようにするべきだと指摘し、「これが彼らにもっともふさわしい処罰なのだ」と述べた。
メフル通信の報道によると、体制公益判別評議会の
セイエド・モルタザー・ナバヴィー委員は「技術者イスラーム協会」政治局での会合で、逸脱し腐敗した権力志向の国内グループの存在についてふれ、「このグループは原理派の内部より現れたもので、当初より宗教指導者やマルジャ〔※シーア派の宗教的最高権威〕、そして最終的にはヴェラーヤト〔※最高指導者による監督・統治〕とも問題を抱えるようになった」と指摘した。
レサーラト紙の発行責任者である同氏はまた、「このグループは信仰や政治的な方針、革命路線だけでなく、経済的な主義・主張においても逸脱してしまっている。これは実に残念かつ驚くべきことである」とも強調した。
ナバヴィー氏はさらに、「現在、この逸脱グループは権力や富を、自らの目的達成のために悪用しようとしている。この逸脱した集団は、一部の芸術家などに気前よく援助を行うなどして、いわゆる《ネットワークの構築》をはかっている。調査をすれば、事件の発端はこの集団に行きつくだろう」と付け加えた。
〔※大統領側近のマシャーイーらの指示・支援で、マフディー降臨に関するドキュメンタリー映画「降臨、極めて近し」が制作されたと噂されていることを指す。この映画の監督やマシャーイーに近い人々が最近、次々と逮捕されている〕
技術者イスラーム協会の代表代行でもある同氏は、この逸脱グループのもう一つの面として、信仰上の堕落を背景とした〔人々の信仰心の〕悪用があると指摘し、「逸脱グループは人々の清浄なマフディー信仰を、政治的に悪用しようとしている」とも述べた。
同氏はその上で、「この逸脱グループは、一連の悪魔の所業〔=占いや魔術〕をたよりに、人々を自らの影響下におこうと試みている。こうしたことは決してあり得ないようなことではなく、コーランの節によれば、ムスリムの信仰の一部をも構成しているものなのだ」と語った。
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( 翻訳者:長島太郎 )
( 記事ID:22604 )