有害やせ薬と同名のほおずき品種、あわれ、山羊のえさに
2011年05月22日付 Radikal 紙


「アルトゥン・チレック(セイヨウスグリ)」として知られているシマホオズキが、この名前で販売されているやせ薬が人体に有害であることが判明したことにより、風評被害を受けている。

2ドヌム(約600坪)の土地でシマホオズキを育て、1キロ当たり170リラ(約7500円)で卸している農家のレスル・サユグルさんは、収穫したシマホオズキに買い手が現れないので、(ホオズキ)を山羊の餌にした。公正発展党(AKP)のメルスィン選出の国会議員キュルシャド・チュズマン議員の企画と地中海輸出業者組合(AKİB)によって、サユグルさんの所有する2ドヌムの土地で試験的にシマホオズキの生産が行われたこと、そして良好な結果が得られたので、この実を育て続けていることを明らかにしたサユグルさんは、次のように語った。

「2000本近くのホオズキの苗によって、年に4~5トンの実を収穫し始めていました。最近、テレビでアルトゥン・チレックという錠剤をやせ薬として使用することは、とても危険で死因にもなるとの報道がされ始めたところ、私たちのシマホオズキ販売もピタッと売れ行きが止まりました。一週間かけて私が摘んだ400キロのホオズキも、売ることが出来なかったので山羊に餌として与えました。「アルトゥン・チレック」という名称のもとに、様々な化学薬品が集められて、インターネットでやせ薬として販売されていることは、私たちに大変な打撃を与えています。私たち家族としては、シマホオズキを2年間好んで食べています。この実(を食べることで)害を受けたことはありません。国の担当当局(関係各省)が、このことを正すための支援をしてくれることを期待しています。」

ホオズキの(量産)計画の調整を進めているアフメト・タンルヴェルディさんは、トルコ全土で400万本のシマホオズキの苗が配られていること、偽の錠剤のために生産者が被害を受けていること、この実は完全無農薬で栽培されていること、そして人の健康に大きな効能があることを述べた。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:22612 )