エジプトに対する訴訟に呼応してアラブの投資家が国際仲裁を訴え
2011年05月17日付 Al-Ahram 紙


■『アル=アハラーム』エジプトでの訴訟に呼応してアラブの投資家が国際仲裁を訴え

2011年5月17日

エジプトの情報筋は、アラブ人および外国籍を有するエジプト人の投資家数名が、エジプトで彼らに対して取られた措置及び発生した訴訟を受けて、世界銀行の国際投資紛争解決センター(ICSID)で、訴訟を起こす恐れがあることを表明した。

そしてそのことは、1億3700万ドル相当の補償金を得たビジネスマンのシヤーグ氏の訴訟と同様に、政府が膨大な金額を負担する可能性を示唆している。

また、本紙特派員によれば、エジプトで事業を行っている大企業は、国際投資紛争解決センターへの提訴を警告する文書をエジプト政府に送付しており、その中には、アラブ首長国連邦の実業家であり、ダマク社の会長であるフサイン・サジュワーニーも含まれていた。彼は、ズハイル・ガッラーナ前観光大臣とともに彼に対して欠席裁判の判決が出された後、自らの法的立場の正常化を要求していた。

他方、ナショナル・ガス社のマグディー・ラーシフのパートナーであるリダー・ギニーナは、イタリア国籍保有者という立場から、国際投資紛争解決センターを通じて訴訟を起こした。これは、2004年にエジプト・ポンドの対ドル相場が変化したことにより、同社が融資を受けた銀行への負債が倍増した結果、同社がエジプトで起こした訴訟によって、同氏が2億3500万エジプト・ポンドを補償として受け取ることを命じる判決がカイロ仲裁センターから出されたが、それが無効となった一件があるにもかかわらずのことである。エジプトの司法からの判決が無効であるにも関わらず、同氏はパリにあるエジプト石油公社(Egyptian General Petroleum Corporation)の資産を没収するための訴訟を起こした。同様に、アラブ首長国連邦国籍でカルフールのオーナーであるマージド・アル=フッタイム、そしてオマル・エフェンディーのオーナーであるサウジアラビア国籍ののジャミール・アル=カンビートらは、国際仲裁へ訴えると目されている。

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( 翻訳者:アラビア語新聞翻訳班 )
( 記事ID:22631 )