トルコと同時交渉開始のクロアチア、2013年中にEU加盟へ
2011年05月24日付 Milliyet 紙

2005年にトルコと同時にEUへの加盟交渉を開始したクロアチアが、この2年以内に(正式に)加盟することが議題に上っている。EU諸国の外務大臣らは、昨日ブリュッセルにて、クロアチアの加盟日を2013年7月1日とすることについて協議した。

トルコは1999年にEU加盟候補国と公表されたが、その5年後(2004年)にそれと同じ地位を得、2005年10月3日、トルコと同時に交渉を開始したクロアチアが、EU加盟への最終段階を迎えている。EU諸国の外相らは、首都ザグレブ(クロアチア政府)と進めてきた交渉を昨日ブリュッセルで議題に上げ、クロアチアの加盟日として2013年7月1日が提案された。(クロアチア加盟の)「日付」に関する最終結論は、6月23から24日にかけてブリュッセルで開催されるEU首脳会議で決定されると見られる。

クロアチアは加盟交渉の諸条件を額面上、解決したようにする手法を習得し、今日まで35ある交渉課題のうち、33の課題を進展させた。残り2つの課題も加盟段階で交渉を開始し、完了させることが可能な状態にある。(33の課題のうち)クロアチアが既に完了させた課題数は、これまでに30に達している。

■最後の条件は6月に

今期のEU議長国であるハンガリー、及びクロアチアの目標は、残り3つの課題も6月末までに整えることである。この目標に達し、さらにEU加盟国の指導者らも加盟日を承認した場合には、「クロアチアがEUの28番目の加盟国となる」かどうかが、加盟諸国にて承認プロセスに持ち込まれる。このプロセスは、通常条件で1年から1年半の期間内に行われる。ドイツ、イタリア、オーストリアはクロアチアが準備万端であると考えている一方、イギリス、フランス、オランダはより慎重な態度を示している。

■クロアチアは当時存在していなかった

EU加盟交渉プロセスにおいてどのような政治的障害も生じず、技術的な意味で成功したパフォーマンスを示したクロアチアとは対照的に、トルコは目前の障害を越えるのに一苦労している。キプロス問題を理由に8つの課題が延期されていること、及びキプロス共和国とフランスが政治的問題を理由にトルコのEU加盟交渉プロセスを妨害していることから、アンカラは身動きがとれない状況となっている。
政治的妨害がなく、交渉開始可能な3つの課題においても、トルコは基準を満たすことが出来ずに手間取っている。トルコは現在まで13の課題を進行させているが、解決したものは1つしかなく、トルコの加盟交渉プロセスの未来は、ギリシャ側キプロス船籍の船に対する開港の進展にかかっている。トルコは1963年にまず欧州経済共同体(ECC)に加盟申請したが、当時クロアチアは未だユーゴスラヴィアの一部分であった。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:22635 )