イラク政府は、ユーフラテス川とチグリス川からのイラクへの水分配に関する条約が締結されるまで、すでにトルコと調印した高次の戦略的協力関係に関する条約を会議で通過させないことを明らかにした。
国務大臣でもあるアリー・ダッバーグ・イラク政府報道官は、演説でチグリス・ユーフラテス川からのイラクへの水分配に関する条約の締結についてと、この条約が、2カ国政府間で調印される高次の戦略的協力関係の条約に一条項として含まれない限り、高次の戦略的協力関係に関する条約がイラク国民会議を通過することはないと述べた。
ダッバーグ政府報道官は、イラクとの水分配を規定する条約に調印しないとの理由でトルコを批判し、「トルコは、イラクへの水分配や分配される予定の水量確定に関する条約締結に積極的ではない。トルコと今後締結することになる条約は、イラクへの水の配分量を減少させるのではなく、増加させることになる。我々は農業分野を非常に重視している。この分野はイラクにとって重要である。農業分野における最大の問題は水不足である」と述べた。
ウサーマ・ヌジャイフィー・イラク国民議会議長も以前の演説で、トルコとイラクの間でイラクへ流入する水に関する条約が調印され、この条約が2カ国間で締結される高次な戦略的協力関係の条約へ付け加えられないのであれば、戦略的協力関係の条約が国民議会を通過することはないと述べた。
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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:22643 )