歴史的瞬間!ギョルメズ宗務長官、アレヴィー派ジェムエヴィ訪問
2011年05月27日付 Hurriyet 紙


メフメト・ギョルメズ宗務庁長官は、ゼイティンブルヌのカズルチェシュメ広場にあるエリキリ・ババ文化協会とジェム・エヴィを訪問した。ギョルメズ長官は、メティン・タルハン協会会長と面会し贈り物を渡した。

トルコ共和国の歴史において初めて宗務庁長官の訪問を受けたエリキリ・ババ文化協会とジェム・エヴィは、ベクタシー教団とアレヴィー派が、礼拝の仕方が異なるのにもかかわらず同じ場所で共に礼拝していると述べた。

エリキリ・ババ文化協会及びジェム・エヴィのメティン・タルハン会長は、今回のメフメト・ギョルメズ宗務庁長官の訪問はアレヴィー派関連の問題の解決に大事な一歩となると語り、「宗務庁長官がここに来てくれたことによって、この訪問はアレヴィー派と国家の関係のなかのとても大切な記憶として記録された」と述べた。

タルハン会長は、ギョルメズ宗務庁長官のゼイティンブルヌにあるエリキリ・ババ文化協会とジェム・エヴィ訪問を前に、記者会見で記者たちの質問に答え、アレヴィー派には(宗務庁長官に)要求があり、その要求の一つが、ジェム・エヴィが礼拝所として法的地位を獲得することである、と述べた。

タルハン会長は、礼拝所の問題を取り上げるのはまさに宗務庁の職域であると語り、「この要求の対応には宗務庁の見解を十分に知る必要がある。政治家は『我々は承認するつもりだ。しかし宗務庁が返答を寄越さない。もしくは、肯定的な見解を示さない』と発言してきた。こうした意味で、宗務局長官は今日ジェム・エヴィにおいでになった」と述べた。

タルハン会長は、今回の訪問がとても大きな意味を持つこと、訪問によってジェム・エヴィが礼拝所として法的地位を獲得する意味で、今後ギョルメズ宗務庁長官が行う会見が重要であると強調した。

タルハン会長は次のように語った:

「訪問の要請は直接宗務庁側からきた。要請はとても丁寧で敬意を払って行われた。『あなた方のところへ訪問し、食事を共にしたいと思う』という表現をお使いになった。食事というところが重要だ。ジェム・エヴィにやって来る人々は食べ物を食するのだ。この食事は共有される。デデ(宗教指導者)もこれに祈りを捧げる。精神的な意義を付与する。『これを分かち合おう』ということは心遣いを表している。二つ目は、歴史的に誹謗されてきた考え方がある。『アレヴィー派の食べ物は食べるでない』というように。たぶんこの考えをやめるとお考えなのだろう。」

タルハン会長は、ある記者の「これまでのプロセスはどう評価するのか?首相が2007年にここに来てジェム・エヴィの法的地位の獲得について、社会的な『準備が必要』と語りました。どうお考えか?」というような質問に、以下のように答えた。

「我々は2007年の選挙前に、親愛なる首相とここでお会いしました。首相はここで語ったように報道にもそれを流しました。それからアレヴィー委員会が発足したのです。約2年間のプロセスを直に携わった一人が私です。おそらく、具体的なことはたくさん実現しはしませんでした。しかし委員会には一定の存在意義があり、それを考えねばなりません。訪問は、国の機関のもとおこなわれ、アレヴィー派と国家の関係という点で、とても大切な記憶を形成した、と考えています。今後の措置は国家にとって既定のものを行使して、実現できるでしょう。この要求が実現されると思っています。」

タルハン会長は、宗務庁は政治的な組織ではないと述べ、アレヴィー派の人たちの要求は、同時に国際的な要求も含んでいると語った。

タルハン会長は、「(トルコのアレヴィー派の問題は)アメリカ政府の独立した機関である「アメリカ信教の自由委員会」も問題にしています。欧州人権裁判所や欧州議会の議案ともなっています。このように、外圧があるのです。そして内側からも自然な要求がある。これらに対応することはあまり重要ではない。重要なのはこれらを実現することです。そのため、今回の訪問は、親善訪問として評価できるものです」と述べた。

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:22667 )